勝手に岐阜県観光大使

岐阜県民の岐阜県民による全国民のためのブログです。

岐阜県観光大使のボランティア中間報告~広島県安芸郡坂町~

いきなりですが皆さん、「想像を遥かに超える光景」を見たことはありますか?

僕は今日、広島県の坂町という町でソレを見ました。

 

 

本日8月2日からJR西日本呉線海田市~坂町まで運転を再開します。

昨日は広島駅から坂駅までバスによる振替輸送をしていました。

朝のラッシュでは渋滞がひどく、2時間かかった。なんて声も。

僕は1時間の乗車で着きました。

通常なら電車で20分ほどで着くみたいです。

災害とは日常の足も奪ってしまいます。

 

坂町のバス停の近くにはこんな素敵な張り紙が。

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ありがとうー。の「うー。」が気になるけど、さあやりますぞ!

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坂駅から歩いて10~15分の場所にあるボランティアセンター。

分かりやすい建物なので調べていったら迷わないと思いますよ。

 

坂町は約700件前後のボランティア依頼があります。

しかし、平日ともなるとボランティアが200~300人。

全くと言っていいほど手が足りていません。

 

坂町の中で最も大きな被害がでた小屋浦地区」に行ってきました。

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地図の一番下のピンクの場所。

ここは未だに1名行方不明者がいる地域。

決死の捜索を自衛隊、消防の方々が行っています。

早く見つかりますように...

 

この地域は国道と鉄道からのアクセスしかできません。

鉄道が止まっている今、稼働しているのは国道のみ。

まさに陸の孤島

稼働している国道も渋滞がひどいです。

鉄道の線路にはまだまだ大量の土砂。それも複数個所。

いったい復旧にはどれだけの時間がかかるんだ。

 

通常5分ほどで到着する場所ですが、渋滞で30分かかります。

バスから下りてみると、

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濁流の影響で家の基礎がえぐられています。

水害の恐ろしいところです。

土のうの下も土砂が取り除かれておらず、大雨があればまた溢れてきそうな感じ。

ここまで手が回っていないのが実情。

やはり人命が優先ですから。

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濁流は歩道も容赦なく呑み込みます。

小屋浦地区はこんな感じに公共の道路でも後回しにされている箇所が多いです。

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近くの学校は災害ゴミ置き場に。

少なくないですか?

3週間ちょいたってこれだけしか集まっていません。

何を意味するか。

まだまだ手つかずの家がたくさんあるということ。

これから手がつけられるようになると災害ゴミ増えてきます。

この地区は他の地区に比べてワンテンポ遅く時間が流れているようです。

ボランティアの数が増えないとどうしようもありませんが。

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溢れた水は家の壁にくっきり跡を残します。

ここまで水がくると...

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当然こんな感じ。

3週間経ってこの現状ですよ?

一刻も早く泥を出してあげたい。

とは思うものの勝手な行動もできず、ボランティアが増えるのを待つだけ。

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この地区の復旧が遅れているのは、ライフラインやボランティアの影響だけではないです。

実に80%以上が高齢者住宅。

実際今回お邪魔したお宅も87歳のおじいちゃんと81歳のおばあちゃんでした。

そんな高齢者2人ができる範囲で作業をしているため、復旧が進んでいません。

僕たちは畳上げの作業をしました。

長い期間臭いにおいを放つ畳がある中での生活。

皆さんには想像できますかね?

本当に心が痛む状況。

本当に鼻がもげそうになります。

 

よくここまで辛抱したね。

 

悪臭を放つ畳は全て運び出すことができました。

おばあちゃんがかすれる声で言いました

 

おばあちゃん「本当に皆さんを待っていました。前日、テレビを見ていたらいろんな場所でボランティアさんが入っているニュースが流れた。そろそろ私らのところへも来てくれるかな?と思った次の日に来てくれた。夢のようだった。」

 

「じゃあ僕たちはスーパースターだね!」

 

おばあちゃん「本当にありがとう。今日はゆっくり眠れそうだよ。」

 

すごく疲れた畳出しや泥だしだったけど、お二人の全ての感情がこもった「ありがとう」を聞いたら疲れが吹き飛んだ。

僕たちの行動は少しでも2人のためになったんだ。

 

この時以上の「ありがとう」を僕は聞いたことがない。

ボランティアをしていて良かったと思える瞬間。

 

作業を終えると不思議とこの言葉が出てきます。

 

「こちらこそありがとう!」

 

僕たちは作業をしただけ、むしろありがとうを言う必要もないのに出てくる言葉。

1銭も得をしない行動だけど、ボランティアっていう行動に損得感情は生まれない。

そう、僕たちは「愛」を持って接しているから。

本能的に出てくるんだな。

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まだまだ1m以上も土砂が積もって、人出も足りない。

でも、住民の方々は小さくても復興へ向かって動いている。

 

そんな24時間頑張っている人を僕たちは支援しなくちゃいけないんです。

募金募金とか言ってるけど被災者は目の前の現場を一所懸命片付けるしか今はないんです。

お金なんてもらっても今、役に立たないんです。

 

ここの人たちは未来を気にして生きているんではなくて、今現在のことしか見れずに生きているんだと感じた。

そんな人たちには今現在の支援しか方法はない。

 

金じゃない、人。

 

目に見えて人が足りていません。

行く勇気がない人、や迷っている人...

とりあえず一歩踏み出して現地に来てみて。

 

アナタの手を必要としている人が、ここにはたくさんいます。