勝手に岐阜県観光大使

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岐阜県観光大使のボランティア報告~最終報告です~

8月9日午後、岐阜に戻ってきました。

暑さがまったく違い身に沁みます。37℃。

今日は涼しいそう。なんてこった。

 

3日前の8月6日は広島原爆の日でした。

その日に広島にいることができたのでもちろん参加してきました。

この日にヒロシマにいれた意味。

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理由がなんであれ戦争はいけません。

無実の人間を殺してはいけない。

8月6日8時15分は絶対に忘れてはいけません。

 

 

 

岐阜、岡山、広島での合計18日間のボランティア活動を終えました。

滞在先のゲストハウス関係者など、関わっていただいた全ての方に感謝いたします。

 

 

今回のボランティア活動で多くのことを学ぶことができました。

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「災害とはいつどこでどのタイミングで起こるか分からない」

 

ボランティアに行って本当に災害って怖いなと感じました。

どんなに備えていても真後ろの山が寝ているときに崩れたら…

どんなに綺麗な受け身を身に着けていてもその時ばかりは意味がありません。

 

上の写真のお宅はおばあちゃんが一人で住んでたみたいですが、災害当時は病気をしていて病院に入院していました。

「不幸中の幸い」とはこのこと。

本当におばあちゃんがココにいなくて良かった。

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真ん中を流れる小さな用水路みたいな川が増水、これだけの被害をだしました。

しかも被害はこの川沿いに集中。

手前に掛かる橋も流してしまうほどの勢いだった。

電柱もまともに立ってないですね。

普段は穏やかな川でもここまで被害を出すんですね。水は怖い。

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室内。

手前の和室は泥の重みで床が陥没。

泥は50㎝も溜まってました。

先ほども書きましたがおばあちゃんはこの和室で普段寝ていたそうです。

想像するだけで恐ろしい、おばあちゃんが入院していてよかったです。

 

でも古い家だからこそ原型をとどめていられる。

古民家はなにか災害が起きたときに強いです。

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天井まで飛び散る泥。

土石流の勢いを語ります。

生々しいですね。

庭には家庭菜園があったそうですが、泥が20~30㎝積もりました。

でもね、こんなときでも芋類は育つんです。すごいですよね。

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場所は変わって坂町小屋浦

広島の中でも被害が大きい地域のひとつ。

8月9日現在、まだ行方不明者は1名見つかっておりません。

1日でも早く見つかってほしい。

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泥は窓の高さまできました。

くっきり痕が残ります。

この高さまで水がきたのを想像できますか?

僕は想像できません。

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流された物置。

橋の下にある感じがすごくシュール。

水の力、恐るべし。

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奥の山が崩れました。

近くの川も水が溢れました。

まさに地獄絵図。

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平日の坂町ボランティアセンター。

12番の小屋浦が大きな被害が出ましたが、予定人数200人に対して実際の受付人数が131人。

人出が足りないというのを目で見て実感しました。

実際小屋浦以外の土地も人出が足りないですね。

 

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場所は変わって真備地区。

町の3分の1が水没した地区です。

この日は倉敷市真備支所内の清掃。

地域の拠点なので復旧が急がれますが、災害から1か月も経っているのにまだこの状況でした。

ボランティア総動員です。

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1階は完全に水に浸かりました。

分かりにくいですが2階窓の下まで浸水した痕があります。

写真では伝わらないですが、この中はニオイがきつかったです。

例えようのないニオイ。

現地でないと体感できません。

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かなりの人数でやったので1日の作業で綺麗になりました。

やっぱりマンパワーが必要です。

重機こんなとこは入れませんからね。

ニオイが取れるには少し時間がかかりそう。

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綺麗に積みあがったゴミの山。

主に石膏ボードです。

このゴミ捨て場は泥や土、石膏ボードやブロックがメイン。

重機がこの大きさだし右側には人間。

目の前にするとかなりの高さです。

この山どうするんだろ。

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こっちは別の場所のゴミ捨て場。

燃えるゴミ、家電製品、不燃物がメイン。

こっちは本当にニオイがヒドイ。

マジで臭いです。

そして積み上げられた高さもすごい。

ここでずっと働いてらっしゃる人たち、本当に頭が下がります。

ここもかなりのゴミの量ですね。

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宿に泊まった人と同じグループで活動しました。

オリエンテーションの待ち時間、高校生のメンバーがいきなり武装

これが正しい格好です。素晴らしい。

でも体育館の中でこの格好は少し早いですね。

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お手本通り完全に一致しています。

 

それにしても首に巻くタオル「JR」の主張がすごい。

色々な企業や団体から色々な物資等届きます。

本当に色々なモノがいただけます。ありがたい。

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さすがココイチ

ボランティアに来て少しでも「良かったな」と思う瞬間。

こういうモノを求めてボランティアをしているわけではないですが、嬉しいですよね。

物資等を提供していただけた企業様、ありがとうございます。

 

あとはボランティアに行って仲間もできました。

一緒にボランティア活動をして、汗を流した仲間っていうのは普通に旅行をして出会った仲間とは少し違った感覚です。

同じ志を持った人間が集まる空間。

日本も捨てたもんじゃないです。

そんな素敵な仲間との写真も載せます。

みんないい顔してるから許してね!

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小屋浦地区にて。

ゲストハウスで出会った有志と現地で同じグループになった有志。

同じ場所で同じ空間で汗を流しました。

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広島の災害ボランティア団体「Ikimasu.広島!」でも活動しました。

最高に刺激的な団体です。ずっと一緒に活動していたいと思える団体でした。

「Ikimasu.岐阜!」でも作ろうかな笑

それくらい関係を持っていたいと思えた居心地のいい団体。

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ゲストハウス縁に6泊。

本当にお世話になりました。

ここに泊まらなければこのメンバーに会えなかったし、Ikimasu.広島!の存在も知ることがなかった。

宿の名前通り「縁」が繋がる場所。

広島へ訪れた際はぜひ。

hostel-en.com

 

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真ん中の彼は被災地で軽い熱中症にかかりました。

適切な処置で重症化は免れました。

なれてない人がどれだけ休憩して水分をとっても前日夜更かししていたら当日何かしらの症状がでます。

彼自身かなり驚いたことでしょう。

これから行かれる方は前日の行動にも注意が必要です。

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右の彼は「アツキ」

お互いがボランティア帰りの電車の中で会いました。

「お疲れさまでした!」

という一言から会話が始まり、宿が一緒と判明。

以前住んでいたところが僕の実家から車で20分という近さ。

世の中狭いですね。

これからもよろしくどうぞ!

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お世話になった有鄰庵。

いつも行く宿ですが、今回の滞在は特別なものになりました。

合計9日間の滞在でした。

ありがとうございました。

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右の3人は横浜からのご家族。

3兄弟で真ん中の子はボランティア終わりなのにバスケをしに外出。

若いってすごい。

一番下の子は中学生。

可愛くて可愛くて仕方がなかった。将来が楽しみ!

お兄ちゃんはハタチ。

こんな素敵な家族もいるんやな。また会いたいと思える家族です。

横浜行ったときはよろしくお願いします!笑

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奥飛騨酒造の紙袋に張り付けたボランティアの証。

完全に自己満ですが...笑

 

 

 

今回のボランティアは自分にとってとても刺激的な日々でした。

色々活動をしながら考えるわけです。

「ボランティアをする意味って?」

「ボランティアのゴールは?」

「復興ってどこまでできたら言えるの?」

「幸せってなんだろう?」

「募金って?」

などなど。

 

普段考えもしないことを考えます。

その度に答えは出ず。

 

ここからは個人的意見ですのでさらっと流してくださいね。

 

 

今この時点でボランティアに行くべきか迷ってる人。

色々悩むと思います。

金銭面だったり、はたして自分なんかが行って役に立つのかなんて思ってる人、たくさんいると思います。

 

でもどれだけ考えていても何も始まらないし変わらない。

ボランティアなんてのは直感で動けばいいんです。

本能で動けばいいんです。

「行かなきゃ!」と思ったその瞬間に動き出すのがイチバン。しかもラク

 

頭で考えれば動きが止まる。

動きが止まれば行動できない。

行動できなければ何も変えられない。

何も変わらなければ...

あの時迷っていた自分を嫌いになります。

 

人生論になりますが、経験に勝るものってないと思ってます。

経験するには行動しかありません。

行動するには考えていてはいけない。

考えれば体が止まるから。

 

 

岡山、広島、愛媛の被災者は本当に人が来るのを待っています。

募金が集まるのは嬉しいんですが、今現在の支援を必要としている人ばかり。

募金で100万円集まるより、たかが畳6畳分運び出してくれる人を待っている。

そんな人がたくさんいます。

というかそんな人しかいないです。

 

被災地へ行くか行かないか迷われている方、本当に必要なのは

「愛」

です。

 

少しでも協力したいと思える心があなたの中にあるなら、行動しましょう。

「行動=愛」

だと思っています。

 

あなたの愛は現地できっと被災者に届きます。

 

 

「この行動ははたして誰の役にたっているのか。」

「本当に被災者は喜んでいるのか。」

不安になるんです。

 

でも活動中に被災者の方からいただける

「ありがとう。」という言葉は何にも代えがたい。

 

居酒屋で言われるありがとうとは重みが違う。

そのとき気づくんです。

「自分のやっている行動は少しでも役に立っているんだ。」

って。

 

そしてなにより不思議なのは活動終了後に自分からも

「ありがとう」

という言葉が出てくること。

 

冷静になって考えてみると「なぜ?」ってなりますよね。

恐らくボランティアという行為に金銭が発生するわけでもないし損得感情で動いているわけでもないから。

お互いが一緒の空間で、一緒のことを想って動いているから出てくるのかも。

被災者宅を後にするとき、いつも清々しい気持ちになります。

 

 

 

話は戻ってさっき「たかが畳6畳」っていいましたが、泥を吸って水分を吸ってキノコが生えてしまっている1か月放置してあった畳の重さ、ニオイを想像できますか?

冷静に考えれば高齢者が二人でこの畳を運び出せるわけがありません。

大の大人が4人でも手こずるんですから。

しかもその畳が放置されている中1か月も生活しています。

 

それを自分に置き換えてみると...

人が来てくれるって本当に嬉しい。

これも実際に行ってみないと分からないですけどね。

 

 

何か不安になることや聞きたいことがあれば何でも聞いてください。

自分が経験したことや感じたことしかお答えできませんが、18日間の活動は無駄ではなかったと自負しています。

頼りないかもしれませんが、本当に頼ってください。

ネットで情報を探しても何を頼ったら、信用していいのか分からないと思います。

 

 

現地の様子を知りたいという人もいたら聞いてくださいね。

現地の100%は伝わりませんが50%なら伝えられるかもしれません。

 

 

自分の全てを出し切れた18日間。

絶対に一生忘れない経験ができました。

 

一日でも早く行方不明者が発見され、一日でも早く復興できますように。

岐阜県から心より願っています。