好きなコーヒーはコロンビア、大使です。
前に東京へ行った際、銭湯で素敵な出会いをしました。
あ、このお話はノンフィクションです。
大使は友達と酔っ払って銭湯に行ったわけですが、露天風呂で少年と会話をしました。
「この辺に住んでるんですか?」
少年は、
「そうです。」
と答えます。
この言葉をきっかけに、
少年は飛騨高山へやってきました。
高山の銭湯っておじいちゃんおばあちゃんが多めなんですよ。
「東京は銭湯にも若者って来るんや」
という単純な感想から会話が始まりました。
いやいや、普通に怪しいやつやん。
って思われてもしょうがないですよね笑
でもね、銭湯とか喫茶店って最高のコミュニケーション会場だと思うんですよ。
常連になればお互いの生存確認にもなるし(あれ?最近〇〇さん見ないね。とか)、情報共有という意味では週刊誌よりも早く噂、情報は広まる場所。
それが銭湯。
せっかく知らない土地まで来たんだから話しかけよう。
それが大使のスタイル。
少年の名前は「たいせい」
東京で生活するいわゆるシティーボーイ。
高山に帰ってしばらくすると、
「本当に高山へ遊びに行ってもいいですか?」
こんな連絡が。
「もちろん。」
この出会いのもと、たいせいは知人に高山へ行くということ、銭湯で変なおじさんから声をかけられてその人を訪ねに行く。
そんなことを話したそう。そう、親にも。
知人や親は口を揃えて
「やめたほうがいい、騙される。」
といったそうです。
たいせいは昔に人間関係で少し悲しい経験をした持ち主。
周りのみんなは放っておくわけがないですね。
行くのを止めるのが友達。
むしろそれは一般社会では正しいこと。
でも、来てくれた。
ブレブレ笑
余談ですけど最近自撮りが上手くない笑
冷静に考えると銭湯で1時間くらいしか会ってない見ず知らずの奴を訪ねるって、
たいせい、お前は勇気のあるやつだ。笑
僕なら行かないかもしれない笑
でも、たいせいが勇気を出して、極端な話死ぬかもしれないという感情のもと、来てくれたのは分かってました。
でも何かのアンテナが反応したんでしょう。
高山という自然豊かな土地を、何もストレスを感じない土地を。
行くべき場所なんて日本中どこにでもありますからね。
そして、こんな出会いはしたことないので、このおじさんを信じてみるか。
もしかしたらそんな感じで来たのかな。
僕は精一杯のおもてなしをさせていただきました。
色々な人に出会うというおもてなし。
古い町並みをみて感動しているたいせいに城下町の歴史なんて必要ない。
ただそこに連れていき、非日常を、この町を感じてほしい。
見るもの全てが新鮮だったでしょう。
僕たちが普段見ている何気ない景色でさえ、都会っ子には新鮮そのもの。
一切の歴史を話すことなく滞在は終わりました。
スマホの充電がすり減っても大好きなお店に通ったねー。
安心して、
ここはいつでも君の居場所だ。
そして夜遅くでも呑みに付き合ってくれてありがとうな。
今回の滞在でたいせいは好奇心のある人だと感じた。
色々な人のお話が聞ける人。聞く人。
そして自分の経験にできる人。
僕の好きな言葉で、
「好奇心に逆らうな」
っていう言葉があるけど、まさに今回の滞在、訪問はそれだと思う。
動かなければ出会うことのなかった人たち、お店、景色、空気。
もとはというと僕が銭湯で話しかけていなかったら、
この出会いは一瞬の出会いで終わっていた。
遡れば遡るほどこの出会いは奇跡。
東京にこの期間に行ったこと、新宿で呑んだこと、はしごをしなかったこと、あの銭湯を選んだこと...
どれか一つでも違う選択をしていたら会ってなかったかもね。
全ての出会いには意味がある。
これこそ最高の縁だ。
とても感謝しています。
来てくれたこと、楽しんでくれたこと、また来てくれると約束してくれたこと。
最後の悲しそうな顔は印象的でした。
本当に寂しそうな顔。
いつでも待ってます。
ひとりでもいい、友達とでもいい、彼女(できたらね!笑)とでもいい。
岐阜県は来た人を必ず笑顔にさせます。
美味しい空気が吸いたくなったら、
戻っておいで~
来てくれて本当にありがとう。またね!