国会中継はバラエティ、大使です。
先日の記事でホオノキを使用した伝統工芸品、有道杓子を紹介させていただきました。
もうこの流れで大使の家にある飛騨の伝統工芸品を紹介しちゃえ!ということで本日は代表的な工芸品を。
正確に言えば有道杓子は岐阜県郷土工芸品に分類されるみたいですが、ここでは細かいことはカットします。
飛騨地方に残る伝統工芸品の代表格は、
・飛騨春慶
・一位一刀彫
であり、この認識が他地域においても一番強いと感じております。
郷土工芸品は、
・飛騨さしこ
・渋草焼
・小糸焼
・飛騨紙絵馬
・さるぼぼ
などなど
まぁまぁ工芸品がありますね。
これほどの量の工芸品が小さな地域に残っているのは珍しいと思います。
これも飛騨の良さ。
伝統工芸品であります飛騨春慶。
家にあったはずなんですが、お盆がどっかいきました笑
飛騨春慶の名刺入れがあるんですが、傷が多く入っているので後半に登場させるかどうか書いている間に判断させてください笑
では「一位一刀彫」について。
まずどんなものが大使の家にあるのか。
「アマビエ~!」(ドラえもん風に)
であります。
これ、木です。
かわいいでしょ?
ちなにみ頂き物です。
そもそも一位一刀彫ってなんぞや?ってことなんですけど、ちょっと引用します。
ーーーーーーーーーー
飛騨の象徴の木であるイチイは常緑樹、銘木です。(ちなみに飛騨の象徴と書きましたが岐阜県の県木でもあります)
イチイの由来は、740年に飛騨から天皇へこの木で作った笏を献上したところ、他の木材より優れているということで位階の正一位にちなんで、この名を賜ったと伝えられています。
今でも天皇御即位の都度、イチイの笏が献上されています。
※天皇陛下が手に持っておられる笏がまさに飛騨・位山のイチイです。
イチイの木は年月を経るにしたがって光沢が増し、美しい飴色に変わっていきます。これは木の表面が酸化することによって起こる変化です。おおよそ一年を過ぎたあたりから色が変わりだします。
一刀彫とされていますが、部位に合った刀を使用しているため、一本の刀で仕上げるというわけではありません。
なお一刀彫に使用されているイチイ材は、樹齢400~500年の貴重なものからさらに吟味されたもの。
引用:山城工芸一位一刀彫とは | 一位一刀彫 山城工芸より
ーーーーーーーーーー
これがイチイの木と一位一刀彫の簡単な説明。
補足すると飛騨一之宮という町にある位山という山に自生しているイチイを笏に使用しています。
実はすごい工芸品なんです。
アマビエちゃん自体はとても軽く、木目がとても美しい。
アマビエちゃんの後ろ姿はもう美しいの一言に尽きる。
これが一年後、二年後と色が深くなっていくと考えると、大変感慨深いものがございます。
彫の加減は絶妙で、髪の毛にも見えなくもない。
長くつながる木目が一本の木から彫られていることの証拠です。
作者のサイン。
実は面白い裏話がございまして…
このアマビエちゃんは友人からの頂き物。
「高山に移住されて一刀彫をしてみえる。」
そうコメントを残されて友人からいただいたのですが、が、
なんと今、僕が働いている職場の女性の旦那さんが彫った作品だったんです笑
世間が狭すぎるというか高山が狭すぎる笑
とても素敵な彫刻ですので紹介させていただきます。
素敵な作品を生み出されておりますので、ぜひ注目していただきたく思います。
購入できるのはココ↓
知り合いの塩谷さんの工房。
この塩谷さんも素晴らしい人なのでCheck it out!!!!!
こんなに素晴らしい人によって作り出されたアマビエちゃん。
細かい~
どの角度から眺めても美しいのであります。
もはや語彙力がなさすぎて困っております。
家の中に伝統工芸品があるって素敵なことです。
大使の地元であります各務原市はとっても新しい市です。
市が誕生して今年で58年。
まだ還暦にもなっておらず。
そんな各務原には伝統工芸品というものは存在せず、実家にもそのようなものはなかった。
伝統工芸に触れる機会が全くなかったので、このように伝統工芸が家の中にあることがどれほど豊かか。
有道杓子に座るアマビエ
どちらも刃で彫られたもの。
これを見ていると、寒冷地に住んでいることを忘れるくらい温かい気持ちになります。
大事にしていこう!
伝統工芸を持つことも、受け継ぐことも、消えないように伝えることも。
僕に今できることは持つことであり、伝えること。
こんなに素敵なものがあるよ~とか、こんな人が作ってるんだよ~とか、ここで買えるけどこんなのも素敵なんだよね~
そうやって良いものを守っていける地域にしたいし、人間になりたいです。
長くなったので飛騨春慶の話はまた後日…笑