勝手に岐阜県観光大使

岐阜県民の岐阜県民による全国民のためのブログです。岐阜旅ソムリエです。

大河を完璧に分流した大土木工事の証を見る。

一度でいいから橋とか大きなものを設計してみたい、大使です。

 

 

岐阜県は東西南北に広がっており、西側の西濃と呼ばれる地域の南方向は海抜0mが広がる。

海抜0mですよ。

海ないのに。

 

それだけ海に近い場所があるということ。

海津市。

内陸県では唯一市名に”海”と付くみたい。

海津って言われるともろに海沿いのイメージ湧きますよね。

 

今回の記事は前も紹介したことがあると思います、木曽三川公園。

僕が大好きな場所です。

飛騨高山からだと高速使わず(大使のこだわり)3時間半。

 

遠いからなかなか行けない。

けど、時々行くのであります。

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ようこそ!

であります。

 

この門が位置しているのは岐阜県の先端部分。

 

それでは中へ入って行きましょう。

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門をくぐってすぐ目に入るのは治水タワー。

と言いたいとこですが、治水タワーではないそう。

昔は治水タワーだったと思うんですが...

 

水と緑の館・展望タワー

らしい。

地上65mの高さから360°見渡せます。

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地上0m地帯には懐かしのパンダ。

炎天下の中、こんなとこにいて大丈夫かしら。

 

パンダは笑ってますが、人間は笑えません。

 

 

暑いので急いで館内へ。

入館料は630円。

高いですね~笑

 

誰も人がいないし、景色もどんな感じに見えるのか分からない不安の中、630円はなかなか高い。

だいたいの人が高いと感じるでしょう。

スタバでフラペチーノが飲めます。

 

 

が、みなさん、JAFカードありますか?

JAFカード見せると入館料の割引があって、510円になります。

なかなかの割引率。笑

510円だと飲めないフラペチーノもあります。

 

スタバの話はなんでも良くって、ここの話に戻しましょう。

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館内に入るとだだっ広い空間が。

こちらは資料館みたいになっております。

薄暗く、誰もいない。

あまりの誰もいなさに割引させてしまったことに対して少し罪悪感が。

 

 

 

ここへ入る前に資料館の横にあるエレベーターで展望台へ行きましょうか~

日立製のエレベーターに乗って地上約60mへ。

 

全面展望は圧巻の一言ですよ。

 

 

ほら。

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江戸と明治に行われた完璧な治水によって三川分流している木曽川・長良川・揖斐川。

木曽川は一番右。

揖斐川が一番左。

 

真下に見えている長良川と揖斐川に挟まれた土地が輪中地帯。(北方面)

 

この地帯は濃尾平野を流れる大きな河川が一つに集まった世界的に見ても珍しい地形なんです。

こんな感じで大河が集まっているので、昔から幾度となくこの地域は水害に見舞われました。

なぜ水害が多かったかというと、蛇の様に蛇行していたため。

 

そこで独自の「輪中」という水防設備が発達。

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この様に集落を水から守る円形の堤防が出来上がりました。

これが「輪中」です。

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堤防のすぐ真下には同じ方向を向いて並ぶ民家。

写真上が北で、水は北から南へ流れていきます。

上流で堤防が切れたと仮定して、上流から水が襲ってくる。

家が同じ方向を向いて並んでいる理由も水対策なんです。

ここに全部書きたいけど上手に書けないので実際に現地へ行って散歩しましょう!笑

 

すこしでもかさ上げするために石垣が組まれていたりと、水害が多かった地域ならではの工夫も見られます。

 

地名にも昔の名残って残っていますよ。

JR東海の大垣駅がある「大垣市」も水害を防ぐ大きな石垣が組んであったので大垣となった模様。

 

特に海津市は見ていて歩いていてドライブしていて本当に楽しい町。

際限なく広がっているように思える濃尾平野の広さも体感できます。

 

 

これだけ素敵な景色が見られる展望台。

さぞかし人でごった返してる...と思いきや、

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NO密。

であります。

 

ここに上がれば割引なんてしなければよかった...

そういう気になります。

 

ただ、のんびり俯瞰して見られるのでいいですよ。

 

 

輪中が眺められた方角と反対を見てみよう。

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海方向です。圧巻。

左から木曽川・長良川・揖斐川。

駐車場に大使の車が停まってるので探してみて下さい。笑

 

この展望台から特に目に入るのは長良川と揖斐川の間にあります堤防。

「油島千本松締切提」

であります。

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互いに100㎞を超える大河を真っ二つに分ける堤防。

違う源流から流れてきて、ここで最接近する。

もう奇跡としか言いようがない分流の仕方。

過去の治水工事の中で一番の難所とされている場所でした。

 

約1㎞の堤防に1000本の松。

薩摩藩士平田靱負とオランダ人技工士・ヨハネス・デ・レーケの二人による大治水工事はここの締切を最後に完成しました。

見方によっては京都の天橋立の様にも見えますが、こちらは完全な100%人工物です。

 

 

多くの命が犠牲になったこの治水工事。

作業員の魂がこもった堤防なんです。

 

 

そんな木曽三川分流工事の詳細は1Fの資料館で学べます。

割とボリューム豊富な資料館なので展望台だけで満足せず、覗いてみて下さい。

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油島締切提の一番北側には、治水神社なるものも。

せっかくなので見に行ってみます。

 

ここへ行くときは頭上注意。

カモメ、鵜、トビなどの鳥類が木の上で羽を休めいています。

運が良ければ「ウン」が当たりますので、その時は...

 

僕は何かに”当たる”運がないので糞は落ちてきませんでした。笑

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治水工事中に病死した方、大けがで亡くなった方、自刃した方など。

一番先頭には多くの犠牲者を出したことによる責任で自刃した平田靱負が。

今の政治家はここまで責任感を持って仕事をしていない気がする。

 

しっかりしてくれよ、マジで。

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平田靱負を祀る治水神社。

彼の活躍がなければ今の海津市や輪中地域、岐阜県や濃尾平野はどうなっていたのでしょうか。

 

岐阜県民は薩摩(今の鹿児島県)に対してこれから先も敬意を表し続けていく必要がありますね。

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駐車場から望む油島締切提。

駐車場のレベルは長良川の水位とほぼ変わりない。

0mってやつです。

 

ここからの堤防、本当にかっこいいなぁ。

 

 

岐阜県を訪れる方にはぜひ見に行ってほしい場所。

岐阜県を語る上で、この木曽三川分流工事は切っても切れないのです。

織田信長とかよりも圧倒的に重要度は上。

 

長くなりましたが、「その目」で見事に分流される大河を見てみて下さいね。

鹿児島県と岐阜県の友情の証です。

www.kisosansenkoen.jp

www.chisuijinja.jp