勝手に岐阜県観光大使

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増えていくもの、減っていくもの。番台の話。

アメリカの警察官って本当に強そう、大使です。

 

 

増えていくもの減っていくものを考えていました。

今の時代って増えていくものはあんまりないですね。

っていう結論が出た。

 

コンビニ!

って言おうと思ったけれど、統合されていたりするし、ガソスタも減ってる。

電気自動車などはこれからもドンドン増えていくだろうけども、そうだとしても減っていくものの方が多いんだろうな。

 

 

減っていくものの中で顕著なのは銭湯じゃないかな。

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減った銭湯。

中橋湯。

 

昭和40年(1965年)22,806

昭和50年(1975年)19,161

昭和60年(1985年)13,787

平成7年(1995年)9,741

平成17年(2005年)7,130

平成27年(2015年)4,293

平成31年(2019年)3,535

 

全国銭湯件数の推移です。

高度経済成長からどんどんと減っている。

 

高山市内で見ると、

2010年には8軒あり

2021年には2軒まで減りました。

 

かつては20軒以上存在していたそうです。

 

高山市だけではなく、もちろん大都会東京や大都会大阪でも減っています。

 

 

家庭のお風呂の普及により「わざわざお金を出してまで...」っていう人が増えたんだと思います。

そうですよね、家で入れるなら家で入りますよね。

あとは、設備の老朽化や後継者不足。常連客の高齢化による収益変化などがあるかと思います。

 

 

僕は週に二回銭湯の番台に座っています。

すごく好きなお仕事で、毎週毎週常連さんに会うのが楽しみ。

 

会話の内容や服装で季節の変化が分かり、番台から見る外の明るさで季節を感じ、相撲が始まればその話、野球が始まればその話。

「一人暮らししとるのかな?」「ご飯自分で作るなんてエライな~」「寒くなったでな、ためらってな」

一言だけの会話でも、「この人元気だなぁ」と感じることができる。

 

まぁ、今その話続けます~?って人もいますけど笑

 

 

銭湯はコミュニティの中心地。

5Gよりも早く情報が伝達されます。

番台に座っていて、脱衣所から聞こえる会話とかも「ローカルやな笑」と思うことがあるし、仕事終わりに入るお風呂でも聞こえる会話とかで「ローカルやな笑」と思うことがある。

しばらく見ない人に「ご無沙汰ですね~」って言うと、「実は手術しとってなぁ~」とか、「ケガしてまって」なんてことも。

それを聞いとった友達が、「なにぃ~!そうやったのぉ!大丈夫?」なんて会話に発展することもある。

おじちゃんおばちゃんの声の大きさ、ルーティンのある人、一人で勝手にゾーンに入っている人、浴室がざわついてたけど全身入れ墨の人が入ってきたときの旅行客のピリッとした空気感などなど。

会話だけではなくそれぞれの”クセ”や”空気感”もコミュニティなんだなと思います。

 

ちなみに入れ墨が入った人はすごく優しくて親切ですよ。

一瞬ビビると思いますが、普通に入ってれば大丈夫です。(銭湯の場所による)

 

 

銭湯が減っていくという事は今書いていることがなくなるということ。

寂しくないですか?

感情としても寂しいですが、町として寂しくなるよね。

毎日通って汗をかいて免疫力上がりますが、それ以上に高齢の方は毎日の安否確認みたいなのもあるかと思います。

岐阜市近郊の高齢者が集う喫茶店のモーニングもそんな感じ。

 

もっと行政はこういう「居場所」に対しても補助金なりなんなり、廃業しそうな銭湯を市が引き継ぐとか、そういう素人でもできる頭の一捻りしてほしい。

できない理由とか前例がないとかではなく、作ればいいじゃないかな。

いかん、

また行政に対しての文句を言ってしまった。

 

 

減っていくものが”銭湯”だった場合、町が寂しくなります。

大手のセルフガソスタが一つなくなったとして、町はどうでしょうか。

困る人もいると思いますが、銭湯ほどではないと思います。

 

 

生活と直結している銭湯。

旅行へ行った時も楽しめる銭湯。

色んな出会いのある銭湯。

 

高山へ遊びに来られた時は、ぜひ銭湯へ遊びに行ってみた下さい。

番台をしている都合で、「ゆうとぴあ稲荷湯」を推しますが笑

手ぶらで来ても手ぶらセットがありますのでご安心を。

 

 

全国で年々減っていく銭湯に対して、もう少し意識を向けてみると住んでも、遊んでも楽しい町になっていくのかもしれないですね。