【ドーナツの穴ぼこは「存在」か「空白」か。】
皆さんはどう思いますか。
考えてもみない問だと思いますが、大使の好きなアーティストの歌詞。
藍坊主の「ハローグッバイ」という曲の歌詞です。
存在と言われれば存在だし、空白と言えば空白。
存在じゃないと言われれば存在じゃないし、空白じゃないと言われれば空白じゃない。
なんなんだこの問いは。
僕は存在だと思います、大使です。
なかなか聞きなれない町名ではないでしょうか。
まずは場所。
いわゆる美濃地方、東濃地区ってとこです。
人口は約11,000人。
北に飛騨川、南に木曽川が流れ面積の8割が森林。
そんな町。
ここに来たかったどうしてもの理由(場所)。
それが、
皆さん杉原千畝という人物は知っていますか?
見慣れない名前やし、だいたいどうやって読むか分からない...
日本人なら覚えてください。
杉原千畝(すぎはら ちうね)1900年~1986年
リトアニアの日本領事館でユダヤ人がヒトラーから迫害されている事実を見せつけられます。
日本通過のビザを発給してほしいと懇願しているユダヤ人に対して日本政府の「ビザ発給はできない」という命令を独断で断り2,139通のビザを発給。約6,000人の命を救いました。
まさに人道的に生きた日本人の鑑のような人。
彼は言いました。
「私は特別なことをしたのではない、他の人が同じ立場に立った時、同じ決断を下すだろう」
そうでしょうか。
日本政府の命令に背を向け、ビザを発給することは家族の命にも関わるような事態です。
その状況で今の日本人が同じ決断を下せるとは思いません。
今日本は「上に従え」、「長いものに巻かれろ」な世の中ですからね。
リスクは当然避けたい。
そんな状況でもビザ発給を続けた彼は岐阜県の宝です。
話はそれましたが、そんな杉原千畝の人生を見るために八百津町を訪れました。
規模的には大きくはない記念館ですが、順路がきちんと整備されており非常に見やすい配置でした。
最近では記念館にイスラエル人が多く訪問しているという事実。
当時逃亡に成功したユダヤ人の子供や孫世代が杉原に会いに来るんです。
そんな杉原千畝記念館に行けて非常に満足。
入館券がオシャレやん。
外には人道の丘なるモニュメントも。
噴水があがるんですが写真を撮る直前で停止するというなかなかの運の持ち主。
一度は皆さんに訪れていただきたい場所。
平日でも団体客がおり皆さんん関心があるようです。
そうそう八百津に行く途中に美濃加茂のコンビニに寄ったんですけど、
むむ。
先日の豪雨で美濃加茂市の水が濁り断水。
その影響でコンビニは水は大量に仕入れましたが、大量の在庫になってしまいました。
ルートを戻しましょう。
杉原千畝記念館を後にして次の目的地は「新旅足橋」です。
またなんて読むの!
ですよね。
これは「しんたびそこばし」って読みます。
災害で度々通行止めになる道のバイパスになるように造られた全長462mの橋。
橋脚は長いところで約100mあり、谷底の旅足川から橋までの高さは約200m。
200m!!!!!
東京のJPタワーや名古屋のJPタワーと同じ高さ。
中之島フェスティバルタワーよりも高く、新丸の内ビルディングよりも高い。
その頂上から真下が覗ける橋です。
綺麗な橋です。
谷沿いに架けられているので橋上は暴風警報。
でも眺めは格別。
伝わらない...
旅足川がうねうね流れているのが分かります。
まさにトンビになった気分。
詳しくはこちらを。
お次は丸山ダム。
高さ98mの重力式のコンクリートダム。
近い将来「新丸山ダム」が建設されることでも有名ですね。
ダムっぽい。
新丸山ダムは絶賛工事中でした。
そして15分ほど待ちましたが放流はされませんでした!
さて、ご飯です。
八百津の名店、三勝屋。
創業は85年だそう。
歴史が詰まった創業85年の店内。
バラ肉のカツ丼と冷やし中華。
最近高山で冷やし中華を食べた時マヨネーズが出てこず、出てくる気配もなく、カルチャーショックを受けたんですが、さすが美濃地方。
有無を言わせる隙も与えずマヨネーズが一本ドンっと出てきます。
「コレコレ」
マヨネーズが乗ってくるパターンもありますが、やはりこの自分で調節してかけるパターンの支持率は高いはず。
飛騨の皆さん。
「マヨネーズかけてみませんか?」
カツ丼はかなりレベルが高いです。
味付けが完璧です。完全に僕好みのカツ丼。
また食べたいなー。
この後は八百津の中心地をブラ大使。
いやー、立派な土蔵でございます!
かっこいいなあ。
この土蔵は山田商店さんの持ち物。酒蔵です。
創業150年の歴史ある酒屋。
通称:ネコ
を試飲。
買って帰ってきました。おいしい。
その後もイイ感じのレトロタウンをウロウロ...
...
あ、暑い。
最近多くの時間を高山で過ごしているので美濃地方の暑さに対応できなくなってしまった。なんてこった。
レトロなのにハズキルーペ売ってたので流行には乗っていますね。
渡〇謙のおかげで認知度がすごいハズキルーペ。
レトロな建物が所々残っております八百津。
かっけー!!!
ここは内堀醸造さん。
土壁綺麗に残ってます。
内堀醸造さんの目の前にあった100均服屋さん。
100円主張が強すぎて一見さんは近づきにくいです。
遠目で見てみると...
え?
意外と立派な建物やん。
うだつあるし。うだつに落書きしてあるし。
カオスすぎる。
「うだつ」が気になったかた、下のリンクをご覧ください。
町歩き終了間際こんな車を。
ブログに載せるか載せないかすごく迷いましたが、宣伝の意味も込めて。
八百津愛が止まらない感じですね。
ナンバーも802(やおつ)
素敵すぎます。一緒に飲んでみたい。
山田商店さんの目の前にある本屋さんにはこんなアイテムが。
チビッ子コレクション!!!昭和!!!30年代といったとこでしょうか。
?????
誰か機械の裏から覗い...
こわっ。
八百津街中を抜けて旧八百津発電所へ。
ドーーーーーン!!!!!
レトロ!
明治の遺産です。
国重要文化財なのです。
明治44年(1911年)木曽川水系最初の本格的発電所として建設されました。
当時7,500kwを誇っていました。
我が国有数の発電所として明治、大正、昭和と三代活躍しました。
その後平成10年(1998年)国重要文化財に指定されました。
ここで産まれた電力は名古屋の皆様の力になっていたんですね。
「社會式株力電屋古名」見えますか?
ここには何があったんだ。
名鉄旧八百津駅跡。
こんな状態で残されているとは。
雑やな。
場所を変えて御嵩宿。
中山道49番目の宿場町。
上写真は商家竹屋。かなり立派な家。
立派な無双窓。
中に入ってみると意外とこじんまりしていていい感じ。
なんだか落ち着きます。
道にはドンとご神木が。
なんだか神秘的。
以上でブラ大使、八百津編終了です。
見ていただきありがとうございます。
八百津町、小さな町ですがじっくり見れば一日充実できます。
素晴らしい歴史的背景を持っている八百津町。
杉原千畝記念館は本当にオススメです。
時間ある方は八百津町へ足を延ばしてください。
追記:岐阜県内だけでなく各地大雨が降り続いています。
気象情報、災害情報には敏感にしておきましょうね。
嫌な予感がする前に避難所等安全な場所へ避難してください。