炊飯器の時刻がズレ始めている、大使です。
織田信長
戦国時代を駆け抜け、現代において絶大な人気を誇っている武将。
全国の戦国武将ランキングでは堂々の一位。
尾張の国(愛知県)で生まれ、尾張統一、美濃を平定し天下布武の印を使用、比叡山を焼き討ちし、長篠の戦に勝利、安土城を築城し、からの本能寺の変。
偉大な岐阜の象徴を数十文字で書いてしまうのは恐縮すぎます。
狂暴のイメージがある信長様でありますが、意外と多趣味。
鷹狩り、茶の湯、相撲...
いかつい趣味ですね。
岐阜県は信長様とは切っても切れない関係。
岐阜と名前を付け、鵜飼の「鵜匠」という名前も。
楽市楽座や天下布武の印も。
これは放っておけない!ということで、
建てた。
全国各地に信長像はございますが、金色なのは岐阜のみ。
高さは3m、台座も含めると11mに。
制作費は約3,000万円。
金箔3層貼り。
高さに関しては本物の金箔なのでイタズラ防止なんだそう。
真後ろに交番もありますし。
税金の無駄遣いと言うなかれ、これは寄贈されました。
とんでもないものを寄贈しましたね。
そもそも誰が寄贈?
「信長公の銅像を贈る会」
が寄贈したそうですね。
3,000万円必要だったのに建設時には800万円足りず、支払いの猶予をいただいていたそうです。
ここで少し「信長公の銅像を贈る会」は置いといて、
長年この辺りは「新聞社」のし烈なシェア争いがあります。
・岐阜新聞
・中日新聞
であります。
岐阜新聞は岐阜。
中日新聞は名古屋。
創刊は岐阜新聞のが先輩で、岐阜地区の新聞はこれでした。
しかしのちに中日新聞が創刊。
東海地区のシェア1位まで上るんですが、どうしても「名古屋の植民地」(言ったやつ誰だ出てこい)の岐阜市のシェアをもっと増やしたい。
ということで、まず花火大会で対抗しました。
8月初週に岐阜新聞主催の「全国花火大会(約3万発)」があったんですが、中日新聞は10年ほど遅れてその前週にぶつけていました。
「全国選抜長良川中日新聞花火大会(約3万発)」であります。
”全国””選抜””長良川””中日新聞”とこんなに単語を組み合わせ、カッコよく仕上げております。
前週にぶつける辺り、意地が悪いですね。
そして同発の花火の数、意地が悪いですね。
あ、2週連続で3万発上がる花火大会はそうそうないので、見に来てね~!(宣伝)
しかしちょっとだけ抵抗したい岐阜新聞。
やられたらやり返す?ということで、中日新聞が長良川で花火大会開催と決めた年に大垣市で岐阜新聞が花火大会を開催します。
もう酷すぎるドロドロ具合。
そこで何か決定的な何か。を作りたい。
ということで、金の信長像が誕生したんです。
市役所はこう言います。
「岐阜駅を出られた多くの来訪者をお迎えする意味合いを込め、岐阜駅北口の中央出入口を向いて設置されております」
と。
それはウソだーーーーー!!!!!
この写真を見てください。
JR岐阜駅の真正面って実は右手の中日新聞の看板が目に入ります。
ちょうど時計台の方面が正面ですね。
しかも岐阜新聞よりも高い場所、いや、岐阜駅前の看板で一番高い所に中日新聞。
その下が空いているんですが、その下に看板入れても...
そんなことするはずがありません笑
信長様がこの方向を向いている理由。
もうお気づきの方もいるでしょう。
どうぞ。
正面から信長様を撮ると後ろには...
いや~!!!!!
ドロドロ!
怖いわ!笑
だいたい観光客は正面から撮りますからね、そうすると必然的に写りこむ。
だいたい、広場の一番奥でこれだけ高い台座に乗ってっていうのは少し不自然ですからね。
気づかない人も多くいるわけだし。
この背景に移りこむ作戦は多くの場所で密かに行われています。
県内で意識してみると、
可児にあります恵那川上屋のお店。
栗の椅子に座って撮影すると背景には会社名が写りこみます。
道頓堀のグリコだってきっと背景に写りこむためだけにかけられてると思いますね。
みんな橋の上でポーズして写真撮りますからね。
グリコが一番上手ですよね。
なので信長公の銅像を贈る会は岐阜新聞の...
これ以上はやめておきましょう。
色々と各方面ややこしくなりそうです。
そんないざこざが顕在化している岐阜。
いつでもいつまでも素敵な町です。
JR岐阜で下りられた際は、ぜひ、信長様を「正面から」撮影してくださいね!
※信長様は何も悪くありません。
※岐阜は良い町です。