やはりオリンピックは黙って見れない、大使です。
誰にだって教えたくない店ってあるんじゃないかと思います。
それは秘密にすることによって優越感に浸り、非現実を味わう。
”他の人は知らない”という事は自分にとっての居場所でもある。
なので教える必要は、ない。
教えることで特別ではなくなるから。
僕にもあります。
初めて会った人には申し訳ないけど、教える気もない。
「地元民が行くお店が知りたいんです。」
観光業をしているとそんな言葉をよく聞く。
申し訳ないけど、そんな簡単に地元民の居場所を教えるわけにはいかない。
まず会話をしていない人には絶対に教えない。
観光地で本当に地元民の行くお店を知りたいのであれば、その土地で働いている人とまず仲良くなることをオススメします。
仕事の休憩を早くもらえた時は、決まってここへ行く。
これだけ食べて600円。
もうこの町に住んでいる人間なら、分かると思います。
飛騨牛の串を一本食べても600円。
この定食を食べても600円。
人によって価値観は違いますが、600円あれば一食食べれてしまいますし、なんてったって同じ空気が流れる店内で食べれる。
近くのラーメン屋は昼時には並ぶ。
この店は並ばない。
けど、開店から30分で売り切れることもある。
地元民の居場所は地元民で守らないといけない。
観光客が観光客だけで入ってきてはいけない領域って、あると思う。
僕は旅行でどんな場所へ行ってもこだわりないので、チェーン店にめちゃくちゃ入るけども(サイゼリア、マック最高)、結局僕が立ちいってはいけない領域も他の地域にはある。
このバランスが観光地で生きる上で大切なんだと毎回思う。
だいたいガツガツ僕が、
「地元民しか行かない店行きたい!めちゃくちゃ行きたい!早く教えてよぉ~!!!」
って来たら嫌じゃないですか笑
飛騨へお越しの際は僕がお連れいたします。
そしてお店の人に連れてった人を紹介したい。
僕には人を見極める能力があると思うので、見極めた人だけを地元民のサンクチュアリへお連れします。
写真のお店、特徴的なのはバナナ。
しかし、Googleで「飛騨高山 バナナ 定食屋」で調べても出てこない。
SNSが普及しているこの時代。
居場所はすぐになくなります。
寂しいけど現実です。
皆さんも自分の行きつけや地元民の聖域みたいなものを積極的に守っていきましょう。
入りたい時に入れなくなりますからね笑
観光客に教えて下さいと言われた時は、「地元民50%観光客50%の店」を紹介しています。