今年も人のために動いていきたい、大使です。
2024年元日
飛騨高山の町に緊急地震速報の音が鳴り響きました。
震源地は能登地方。
「震度7」というとてもじゃないけど想像のつかない揺れが襲った。
揺れは遠く離れた高山市にも伝わり、年配の方が「生きている中で一番揺れた」という未曽有の大地震でした。
そこで出てくるのが、支援の輪。
とても素敵な事なんだけれど、一歩間違えれば「いい迷惑」になる。
困っている人がいる。
だからすぐに自分一人が現地入りし、活動しよう。
そう思っている人も多いかもしれない。
でも発災してすぐっていうのは誰もがパニックだし、心に余裕がない。
自分の家の整理なんかよりもまずは命を繋げることが優先。
そしてなにより、人命が最優先。
人命が最優先=道路は緊急車両最優先。
なので自分の”ワガママ”な判断で現地へ行くっていうのは本当に迷惑になるのです。
現地へ電話をすることなくしっかりと自分で情報を集め、しかるべきタイミングが来たら動くと良いです。
じゃあ実際に自分はどんな支援をしたらいいの?って人。
もうその考えがあるだけで素敵です。
だって後はスッと背中を押すことができれば支援ができますもんね。
これも時期を見て変えるといいです。
もちろん現地に行って活動するのが一番理想的なのですが、かなりハードルが高い。
会社が休めない、家族がいる、気持ち的に余裕が...
そんな人は迷わず募金です。
結局、最初にも最後にもお金が必要になるんです。
なので現地に行くというのがハードル高いなって人は、まずは募金です。(今ではふるさと納税ってのもあるし)
ただ、大きい基金に募金するの素敵なんですが、「現地の支援に使われます」っていうお金が本当に何に使われているか分からない現状もある。
なのでオススメの募金先教えます。
発信をし続けている災害支援の団体がオススメです。(私の知り合いの団体でも)
「自分が行けないからこの団体に託そう」
じゃあその使い道は?
ってなりますが、教えましょう。
・ボランティア受け入れ時の必要物資、滞在場所の賃料
・重機のレンタル代
・支援に必要な物資の購入
主にこれに使われます。
こうして目に見えた場所に使われた方が私は良いと思う。
もちろん個人の価値観なので否定はしませんが、ぜひ目の届く場所に寄付してほしい。
図太いことを言うと、現地に向かう人に託すのも一つの手。
私もたくさんの人から支援していただき、本当に助かりました。
そして現地に行きたいけど自信がない。って人。
そんな不安は出発地に置いてきてください。
どんなに小さなことでも、あなたを必要としてる人がたくさんいる。
潰れてしまったタンスや、泥だらけになった畳を運ぶ。
現地の人と会って、お話をする。
もっと言えば炊き出しに参加したり、一緒にお茶したり、遊んだり。
仕事を活かすのもアリですよ。
マッサージ師なら無償でマッサージ会。
美容師なら無償でカットやシャンプー。
大道芸人なら笑わせることができる。
似顔絵が得意なら似顔絵を。
ミュージシャンならライブしちゃえば。
あなたが「役に立つのかな」って思っている以上に現地ではやれること本当にたくさんあります。
なので自分を売るとても良い機会。
要は、災害支援って現地の人の心の隙間をどれだけ埋められるか。なんです。
現地の人は、毎日毎日避難所での生活を余儀なくされ、いつまで続くか分からない片付けと不安に疲弊しているので、どれだけ癒せるか。
話すことでだいぶ癒されるんです。世間話ってすごいのよ。
会うだけでだいぶ癒されるんです。笑顔ってすごいのよ。
私は10年以上災害支援を続け、現場活動、炊き出しなどたくさん経験させていただきました。
ただ私一人ができる事なんてのはとても小さいことで、握れば簡単につぶれるような小さく脆い活動ですが、微力であり無力ではないということ。
一瞬でも誰かを笑顔にし、誰かのためになる。
偽善者の様な言葉ですが、微力を発揮できる偽善者ならまだマシでしょう。
別に行動に移せる偽善者なら、口だけ出して動かない善良市民よりもまだマシです。
なのでどんな行動でも、動けるあなたは無力ではないのです。
少なからず現地の人たちの力になっています。
なので自信持って。
私はタイミングが来たら今回は動こうかなと思っております。
一緒に活動しに行ってくれる方、募集しています。
結局お金とか言いましたが、人こそすべて。
ポッカリと空いてしまった人の心の隙間っていうのはお金や重機では埋めれないし、解決できません。
心の隙間は溢れるほどの優しい心の持ち主じゃないと埋めることができないのです。
ただ、自分で動くとなると命を落とすリスクもあるし、お金が飛びます。
そう、災害支援ってお金がすごくかかるんです。
そこまでお金をかけてまで行く理由?
簡単だし単純です。
それは、
心からの「ありがとう」を聞けるから。