連日災害情報をお伝えしてきました大使です。
災害ボランティアに行き続け、少し体を休めようということで旅に出ました。(被災者の方々は休むことができないのですが...)
思い立ったが吉日!行先を決めて電車に飛び乗るスタイル。
名鉄に乗り続けて27年。
景色抜群の展望席に乗って旅は始まります。
僕の旅スタイルは「時間に追われて本当にマズイ!!!」って時以外は鈍行旅って決めています。なので目的地まで、豊橋、浜松、静岡、で乗り換えです。
...静岡鈍行列車しかないもんで長く感じる...
...1時間に1本くらい新快速を設定してください...
なんてことを考えながら時間は過ぎ、
目的地のATMに到着。
この写真でパッとどこか分かる人はすごい!
そう、ATM!!!
現金を引き出すアレではないです!
熱海!!!A(あ)T(た)M(み)!!!
熱海!!!
なんと初上陸。
駅を降りた瞬間に感じるの感じ
「あっ、海が近い暑さだ」
ジメジメジメジメ。
岐阜の夏はカラッとしているので慣れません。
暑すぎるので宿にチェックイン。
2泊お世話になる「ゲストハウスマルヤ」さん。
冷房のかけかたが沖縄やんってくらい涼しい。
今風のカプセル式のゲストハウス。
平日ともあって非常にゆったり時間が流れます。
とはいえものすごく暑いので汗を流すために温泉へ。
そうです、ATMといえば温泉です。
老舗中の老舗。
「福島屋旅館」さん。
日帰り入浴は400円。
経営自体は明治から。すごいねー
平日だからでしょうか。ガラガラ。
シャワーはなく、湯と水パターン。
好きですこのパターン。
お湯は41℃くらいでしょうか。
熱い場合は加水をして対応。
設備は古くてもとてもいい温泉でした。
熱海って日帰り入浴料金がべらぼうに高い町。
1000円は当たり前です。
貧乏人にはツライ...
熱海バリューですね。
若者が少ないと言われる理由のひとつかも。
温泉の後は夜ご飯。
「ひさ花」さんという海鮮居酒屋へ。
なんだこの海鮮盛りは...
このマグロの厚さ、岐阜では食べれない...
そんでもって美味しいんだよねコレが。
オススメのシューマイも食べました。
すべて手作りのシューマイ。
これも美味しかった。
全部美味しい店。人気の理由が分かりました。
店を出て宿で飲み直し。
奥にイケメンがいますがスルーしましょう。
最近イチオシの酒蔵「奥飛騨酒造」さんの初緑(はつみどり)です。
言葉での説明は不要。
実際に飲んでみるべし。まだまだ岐阜にもいい酒はあるんです。
ちなみに奥飛騨酒造さん今年で創業298年目。
東京オリンピックの年に300年とは。
こうして気持ちよく1日目が終了。
2日目の朝ごはん。
アジの干物。
そうです熱海は干物の町。
宿の目の前だけで3軒もあります。
マルヤの朝食スタイルですが、300円?でご飯とみそ汁がいただけて干物屋さんで商品を買い、テラスで焼くという町を巻き込んだスタイル。
商店街の中にあるゲストハウスの特権ですね。
「青木乾魚店」さん。
見ただけで老舗とわかる佇まい。
だって、あ「を」きですもん。
そういえば初めて「くさや」のニオイを嗅ぎました。
臭いの一言に尽きます。
岐阜県民は嗅いだことのないニオイ。
どうやらくさやをここらで焼くときは本当に周りの許可が必要みたいですね。
というか人のいるところで焼いてはいけません。
岐阜へ持ち帰って駅前とかで焼いたら「テロ」だと思われそう...
宿に戻って
焼きます!
朝から火を起こさなくてもいいこの優越感。
香ばしいにおいがテラスにたちこめます。
早く食べたい...
ドーン!!!
食べなくても分かる。
美味しいやつやん...
海あり県ならではの贅沢な食事。
そういえばマルヤでは友達(タカ)が働いております。
7月から働いてます、皆さんよろしくお願いします。
干物定食を食してこの表情。
美味しいですもん。こうなります。
さて、絶対に行かないと胸に誓っていましたがタカに推され海へ。
日本のハワイと呼ばれているみたいですが...
そうです、ハワイなんです。行ったことないけどな。
今の60歳くらいの人は新婚旅行=熱海だったそうな。
東京からも近くて便利な立地。
それだけ当時は勢いもあって、人もいて、それを捌けるだけの旅館、ホテルもあって。
その面影が随所に残る町、熱海。
ブラ大使開始です。
とまあ岐阜では見慣れないもの。
海抜2mなんて毎日が恐怖です。
でもタカ曰く、
「熱海は少し山側に行けば海抜が8mとかになるんだよー」
とのこと。
たしかに坂の町、階段の町。
すぐに海抜は10mになります。
だとしても、不安です。
てくてくブラ大使していると、
「あたみ桜」
開花時期みて!!!おかしい!!!笑
テレビでも話題の本州一早く咲く桜。
糸川という川沿いに多く植えられています。
しかし町並みがバブル。
熱海銀座商店街というメイン通りから西。
ココは遊郭が点在していたエリア。
建物には面影が残ります。
しかし蒸し暑い。
不快である。
どこかに避暑、避暑地は...
男限定の避暑地はありました。
軽井沢よりも近い避暑地です。
っておい。
こんな廃ホテルも。
もはやホラー。
見にくいけどこの階段えげつない角度。
何人か転げ落ちていてもおかしくない。(写真では伝わらないなー)
熱海は今日も平和です。
昼ごはん行きましょう。
宿の裏にある「市民食堂 味よし屋」さん。
なんでもパチンコ屋を改装し食堂に。
店内はパチンコ時代のスペースをいかんなく発揮。
広々スペースで食事が楽しめます。
もちろん2名かけの席なんてありません。
高い確率で6名席へ送り込まれます。(1人なのに...)
僕は何を隠そう「唐揚げ大好き人間」
唐揚げ定食600円は安くてボリューミーでした。
ご飯とお味噌汁お替り自由っていうのもポイント。
ご飯の後はデザートが食べたくなりますよね。
見てください。
インスタ映え確実なディスプレイ。
僕は赤いの食べました。(商品名忘れる)
その後も少しブラブラ。
やっぱり温泉やお湯にまつわる神社、寺がありました。
さすが温泉地。
源泉もたくさん。
湯気をあげています。
温泉の香りがプーーーーンと漂います。
坂の町。
この町で自転車はただの荷物。
自転車使用率はかなり低いはず。
喫茶店に入ります。
老舗のボンネットさん。
過去の偉人も多く通った名店。
創業は66年だそう。
店内想像通りのレトロ。
観光客も多そうです。
サイフォンで淹れたコーヒーは美味しかったです。
〇大使主観コーナー
熱海は安く夜飯が食べられる店が基本的に少ない。
いわばバブルの面影が残っており、気軽に入ることができない。
店も外から中が見えない店が多く入るのをためらう。
若者が増えない理由はこういうところにもあるのではないかと考える。
日帰り入浴料金の問題もそう。
熱海に住んでいる人たち、店を構える人たちもプライドが高そうなので値下げはないだろう。
一方熱海へ来る人は
・東京方面が圧倒的
・外国人が少ない
などすごく分かりやすい。
海、温泉、山。
喫茶店のママは「全てを一気に味わいたい人が熱海に来る。」
と話す。
なるほど。
今の若者は「全てを一気に味わう」という習慣がない。
海は海、温泉は温泉、山は山。
すこしの手間は惜しまない。
熱海も少しでもオシャレな店を増やし、若者を誘致しようと頑張っているのは分かる。
しかし、おしゃれな店を求めて旅をする時代はもう終わったもしくはもうすぐ終わる。
今東京では昭和レトロなスナックが流行っているそうですね。
そうです、若者が行くんですスナックに。
今ある古き良き昭和感を若者に伝えてほしい。
そのためには入浴料金だったり、飲食店の敷居だったりする。
これから老人が増えていくから熱海が衰退していくことはないと思うけど、若者が増えるかどうかは分からない。
なんかいっちょ前なこと言いましたが、そうです夜飯の話。
こういう店待ってました。
店外に値段、キャッチーなフレーズ、お店のオープンさ、ドアが開いている。
入りやすい要素がすべて揃っている「万楽」さん。
夫婦で営業されとる。
夫婦間言葉は少なく、でも安心感がすごい。
阿吽の呼吸とはこのことか。
牛モツ煮込みが絶品でした。
もちろん串系も美味。
こういう短冊メニュー好きです。
一言一言可愛いんだなー。
座席の目の前にはこんな一言。
了解いたしました。
3日目は「起雲閣」という歴史的建造物へ。
なんでも旅館時代は太宰治や志賀直哉も泊まりに来たことがあるらしい。
建築者が母上のために作ったお部屋。
なんとも鮮やかな青。
畳に座って外を見れば、太宰もこの景色を見ていたのかと思いにふける。
古い建物は落ち着くなー。
ゴージャスすぎる部屋が続きます。
美しい。
ヨーロッパをイメージさせる浴室。
浴槽内には金が施されていました。
国指定の文化財に登録されてもいいような造り。
しかし最後へ向かえば向かうほど...
素敵な文化財です。一度ご覧ください。
そんなこんなで熱海の旅が終わりました。
温泉のイメージしかなかったのですが、他にも色々良いところ、悪いところ見つけられて満足でした。
入浴料金が高くて温泉には1度しか入りませんでした。
今後の熱海の発展に期待です!!!