口パクの歌手はすぐ分かる、大使です。
高山の夜といえばなんでしょうか。
呑む、呑む、呑む。
飲み屋のはしごは当たり前。
であります。
しかし、全国でもとっても珍しいスポットがここ高山に。
89年続いています、「半弓道場」であります。
簡単に言うと、「高山で気軽に弓道できますよっ」という場所。
去年かな?オーナーが代替わりし、さらにこの先の新しい歴史を築いていきます。
一度はなくなるはずだった道場。
しかし、半弓のない高山なんて、ドーナツのないミスタードーナツみたいなようなもの。
要するに、「そこにあって当然のもの」なんです。
めちゃくちゃ面白いですよ!
初めてやった人でもハマる人はハマる。
すでに高山には半弓中毒の人が何人も...
そんな半弓道場の魅力を伝えていきたいのですが...
実際にやってみたら、どうでしょうか。
こういうのは言葉で伝えるよりもやってみたほうが楽しさが分かる。
矢が的に刺さったときの音なんて言葉では伝えられませんからね。
本日僕がブログで伝えるのは、
裏仕事。
「的貼り」であります。
いくら弓があっても、矢があっても”的”がなくてはできません。
その的貼り特集。
恐らくこの特集をする個人ブログは日本初なのではないでしょうか。
と書きたかったのですが、調べてみると意外と出てきました笑
矢を放つ人を気持ちよーくさせる職人。
まさに「プロフェッショナル」です。
1週間の営業でこれほどの的が破られます。
ざっとこの日は50的ほど。
こちらは的に使われる「山中和紙」です。
飛騨の伝統工芸品のひとつ。
強くて頑丈なのが特徴。
一枚では弱すぎ、いい音がでない。
多すぎても矢が刺さりにくくなる。
何枚も重ね、その都度補修する。
和紙の厚さは的貼り職人の感覚。プロフェッショナルだ。
的貼りの前、矢の羽を綺麗に整えます。
沸騰した蒸気で矢を湿らし、整える。
美しい。
羽がバラついていたりすると矢の回転等に影響し、得点が伸びないことも。
さて、的貼りをします。
的貼りの光景はこんな感じ。
破けた的を剥がし、その上に糊を塗ります。
ちなみにこの糊は、小麦粉を水で溶かしたもの。
この便利な世の中で、昔からの方法を受け継いでいます。
意外と昔の人のやり方が一番効率よかったりする。
糊を塗った上に新しい和紙を貼り付ける。
何もかもが「手作業」です。
曲げわっぱにも糊付け。
曲げわっぱも専門の職人によって手づくりされます。
糊付けされた和紙と曲げわっぱを合わせます。
ここも職人の感覚と経験。
ビシッと貼りすぎると的が硬すぎて矢が刺さらない。
弱く貼りすぎるといい音が鳴らない。
いい音が鳴ることで当たったときに気持ちよくなるのです。
これはやり慣れた人でも気持ちよくなるはず。
綺麗に貼れたら乾燥させます。
理想は外で自然乾燥ですが、高山は外が寒くて乾かないのでストーブの力を借ります。
ブログでは書ききれない的貼りの難しさ。
皆さんが日々のストレスを乗せ、放った先の的に刺さる矢。
いい音が道場内を響く。
その”音”は職人の手によって創り出されているということも知っていてもいいかもしれませんね。
鳴らしてなんぼの半弓!
高山の夜の思い出作りにはピッタリの場所です。
1回(10射)300円。
初心者でも全員移住者の濃すぎるキャラが売りのスタッフが丁寧に教えてくれますので、安心してご来場くださいね。
※冬のこの時期は閑散期、ゆったりと集中してプレーできますよ。