ジビエはフランス語、大使です。
昨日記事にしました朝日屋さん。
カツ丼を食べてからは決まってコーヒーが飲みたくなります。
比較的喫茶店の多い地域。
いつも店選びにはGoogleマップを使いますが、簡単に「喫茶店」を調べるのもいいでしょう。
しかし、多く出てきすぎる。
なので「自家焙煎」という検索にしてみる。
すると、隣町の垂井町に気になるお店を一軒発見。
早速向かいます。
大通りから離れ、中山道へ。
それからさらに細道に入り、不安になります。
「本当にお店ある?」
まじで住宅街です。
と思ったその時、見つけました。
え?
これですか?
ん~、違うか...
一度通り過ぎましたが、マップはここを指している。
とにかく真っ黒だ。
角度を変えても黒かった。
松崎しげるもビックリの黒さです。
煙突が出ているので自家焙煎確定。
それにしても入りにくいですね笑
窓が一切ない。
青島珈琲焙煎所
であります。
漢字オンリーな店名、さらに入りにくい。笑
お堅い感じの店なんだろうか...
不安がありますが、真っ黒な扉を開けると...
わお...
なんということでしょう。
この空間をなんと例えればいいのかも分からないし、例える必要はないのかも。
入って右側には大きな焙煎機と生豆。
左にはレジと販売用の自家焙煎豆。
真ん中にはカウンターとイス。
「店内で飲めますか?」
「もちろんですよ♪」
なんだ、すごく感じのいい兄ちゃんじゃないか。
先にお会計をするスタイルでメニューを拝見。
常時10種類以上の品揃え。
シンプルな解説も書いてあるので悩む時間も減りそうです。
一番左には月替わりのブレンドが。
まず最初は今月のブレンドからいただきます。
整然と並べられた販売豆。
気に入れば何か買って帰ろうか。
店主の青島貴士さん。
おそらく僕の年下ながら良いコーヒーを淹れてくれます。
青島さんのコーヒーは全て深煎り。
今の時代と逆行していますね。
浅煎りは一切置いてないとのこと。
「なぜですか?」
その問いに、
「僕が浅煎り飲めないからです笑」
とのこと。
シンプルかつ一番腑に落ちる答えだ。
ネルドリップで丁寧に抽出されたブレンドが到着。
いい香りだ~。
丁寧に入れているのをカウンターから眺めているので目の前に出てきたとき、すでに愛着があります。
香ばしい風味が口に広がり、何か分からないけど一つ「ドン!」と重さを感じる風味。
苦さは一切なく、もちろん酸味もない。
たっくさんコーヒーを飲んではいますが、この感じのコーヒーは初めての飲みました。
とても美味しい。
青島さんと色々お話をさせていただく。
あんなに入りずらかった外観。
落ち着けなさそうなシンプルな店内。
そう思っていたけど、気が付けば1時間半ほど滞在。
居心地のいい店になっていた。
なぜお店を始めたのか。
なぜこの場所なのか。
店名の理由は?
前職は?
きっかけは?
逆も然り、色々質問もしていただけました。
まさかこんなにお話ができると思ってもいませんでした。
ありがとうございます。
印象深かったのは、焙煎に興味を持った時、ご自分で焙煎機を作ったそう。笑
プロトタイプを見せてもらいました。
すごくないですか?
手作り感満載!
豆を入れて焼く部品はシンクのステンレス製のゴミカゴ。
発想がトーマスエジソン並です。
ひょっとしたらエジソンも驚くでしょう。
エジソンも見れて気分が良かったのでもう一杯飲ませていただきました。笑
画は一緒なので写真は撮ってませんが、青島さんのオススメを。
「あまり聞いたことないと思いますが、深煎りのエチオピアとかどうですか?」
「え?エチオピアが深煎り?」
「そうなんです笑」
エチオピアを深煎りにする店、初めてです。
香りが象徴的な豆なので最大限生かされるように浅煎りにしている店舗がほとんど。
それは興味深い。
飲んでみると、驚いた。
エチオピア独特の香りが残っている。
浅煎りに比べると「残っている」くらいが適当。
だけども、想像を超える香りが残っており、もちろん深煎りの苦みも同居。
エチオピアは浅煎りだけが正義!と思っている方、ぜひ試していただきたい!
もちろん深煎りが苦手な方は向いてないですが...
珍しかったので豆を買いました。
家でも深煎りエチオピア。
これから定期的に買って飲みたいクオリティ。
アイスコーヒーにしても最高でした!
本当に仕事が丁寧です。
そうそう、豆を買うとこれがもらえます。
豆記録用のカード。
控えめに言ってカッコよすぎる笑
外観の「入りにくさ」はピカイチ。
でも、黒い扉を開けてしまえばそこはもうHOMEです。
そしてものすごく世界観を大事にしている。
これ以上の内容はぜひ直接お話してみて下さい。
お話し好きのマスターが丁寧にコーヒーを淹れ、話し相手になってくれます。
また岐阜に素敵なお店が増えました。
嬉しい限り。
垂井町という町にあるので、なかなか飛騨からは行きにくい。
でも深煎りのエチオピアのためにこれからも通いそうです。
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