明日でブログ連続投稿1,000日目、大使です。
飛騨山脈の標高の高い山では先日初雪が降ったと聞きました。
これから厳冬を迎え、閉ざされた世界になる山々。
続々と山小屋も冬季休業に入るんでしょう。
僕は冬山に登るつもりはないので、今回の御嶽山を最後に考えています。
ではでは、書いていきます~
前日は20時台に寝たので登山当日は3時半くらいに目が覚めました。
新聞配達もまだ行われていない時間。
久々にこんなにも早く起きましたね~
家でボーっとしていても時間がもったいないので、準備ができ次第出発。
朝日、高根、日和田と暗い道を進み、チャオ御岳スキー場跡からの景色が美しすぎた。
朝陽に照らされた名峰乗鞍岳。
どの角度から見ても美しくエロい山体が、これから日本を照らし続ける光に神々しく真っ先に照らされた。
早起きは三文の徳だし、海から上がる朝陽だけが美しいのではない。
山でしか見られない朝陽があります。
家を出発して1時間半ほどで濁河温泉登山口(小坂口)到着。
登山届を提出し、いざ、霊峰御嶽山頂へ!
登山道に入り、しばらくは湿気に満ち溢れた樹林帯を進む。
体感ですが湿度は240%くらいですね。
溶岩台地に上手く根が張れないのか、こんな感じの木が多かったです。
しっかりと根が張れていないためか、倒木も多い。
逆にこの光景が非日常感を演出する。
木道があったり、簡易階段が設置されていたりと比較的歩きやすい登山道。
しかし腐葉土のゾーンに入ると水分が多いのでグチョグチョする。
足の置き場をミスると行きから靴が汚れてテンション下がります笑
標高の高い場所は紅葉が美しい。
下界ではまだまだ先の紅葉。
今年は紅葉を長く楽しめそうです。
標高が上がってまいりました。
だいぶ飛びましたが、なかなかしんどい標高差。
お助け水では水は枯れており、助けてはくれない。
これから先は森林限界で背の高い木は生きることができないゾーン。
しかしお助け水越えたあたりから急に庭園感が出てきて、なんだか落ち着く。
心臓はバクバクですが笑
写真が撮れる余裕があるだけいいか。
濁河登山道の最初のピークである飛騨山頂には五ノ池小屋があり、入口から42枚こういう看板が掲げられています。
なかなか42に近づいていかないんだなぁ。
森林限界を突破し、ハイマツ帯に入ると景色が一気に開ける。
高山市街方面や遠くには白山も見えます。
だいぶ登ってきたな~
お助け水から1時間ほど、話題の五ノ池小屋に到着!
ひと段落!
ここは標高2,780mです。
休憩スポットからの景色。
まだ、晴れております。
ちょっと腰を下ろして休憩していざ剣ヶ峰へ!
こ~んな惚れ惚れするカールを歩いていると...
おやおや!
そのキュートな後ろ姿は!
雷鳥さま。
かわいすぎるや~ん。
メロメロ。
いち早く剣ヶ峰へ行きたいのですが、雷鳥さまがいらっしゃるのでじっくり観察。
国指定の特別天然記念物の雷鳥は標高2,000~3,000mに生息してます。
基本的にハイマツがある場所にいますよ~なかなか探しても見つけれないですが。
泣いたりキョロキョロしたり走ったり。
カモメは海沿いでしか見れないですが、雷鳥は山の限られた場所でしか見ることができない。
10分くらい観察してしまったので、足早に剣ヶ峰へ向かいます。
景色もしっかりと見ておきますよ。
振り返ればコバルトブルーの三ノ池が見える。
なぜこんな場所にこんな綺麗な池があるんやろかね。
2014年の噴火以前はエメラルドグリーンだったそうですが、噴火後はコバルトブルーになったみたいよ。
少しもの寂しく、不気味な雰囲気を感じる賽の河原。
供養の地蔵や小石が積まれている中を登山者が歩くという場所。
ここ眺めている場所でじっとしていると本当に「無」なんです。
この日は風もなく、登山者も少ない。
立ち止まると自分の呼吸と心臓の音だけが聞こえてくる。
宇宙ってこんな感じなんやろなって思った。
二ノ池に到着。
枯れることのない二ノ池とされていますが、噴火の時の灰が池に流れ込み、水が本当にあとちょっとしかなかった。
こればっかりは自然の摂理です。
やがて消えてしまうかも、しれませんね。
水がないせいで宇宙みたいな写真が撮れました。
ここから視界があまりよくなくなり、トボトボ歩いていると、ついに剣ヶ峰到着!
濁河登山道口から約4時間20分。
この鳥居を通ることができました。
ここからの景色は、
一ノ池と二ノ池、その奥に賽の河原、魔利支天、五ノ池小屋まで一望。
一ノ池は基本的には枯れているみたいです。
疲れて笑えていません。笑
初、ひとり登山達成!
寂しかった!けど、楽しかった!
着いて少ししてから雲が襲ってきたので下山します!
と、その前に、紹介しないといけないことが。
忘れてはならない2014年9月27日、御嶽山水蒸気噴火。
尊い58名の命が犠牲になり、いまだに5名の行方が不明。
我々登山をする者はいつだってこういうことに巻き込まれる可能性があるという事を頭に入れながら登山をしないといけません。
だって僕が2014年には登山にハマってこの日この御嶽にいた可能性はゼロではないですからね。
生きていることに感謝です。
この日は9月28日。
無事、手を合わせることができました。
さて、安全に下山していきましょう!
行きとは別物、1時間かからず五ノ池小屋に到着。
ずっと気になっていたパンダカフェ!
標高2,780mにある天空のカフェ。
誰でも行ける場所ではなく、行く気がある人じゃないと行けません。
画像はお借りしました。
こんな立地であります。
HPより。
どうですか!
バンバンに日焼けができるカフェです!(店内でも飲食可)
ここでは温かい山菜うどんを食べます。
外のカウンターで待たせていただきます。
ででん!
到着!
日が出ていれば暖かいですが、雲がかかると寒い。
目の前に見えるは魔利支天(2,959m)です。
この山かっこよすぎんか。
摩利支天を眺めながら山菜うどんを食す。
贅沢だ。今僕は日本一贅沢です。
うどんを食べた後は、もちろん...
ホットコーヒー。
うわぁ~~~~~~!!!!!!
最高だ~~~~~~!!!!!!
アップルパイが有名だったみたいですが、あまり食べすぎると腹痛が心配なのでまた次回に取っておきましょう!
これだけでお腹も心もいっぱいである。
もちろん泊まれます!
宿泊者限定で薪焼きピザもあるそうよ。
来年は泊まりたいな。
さて、十分に休憩して下山します!
ひたすら下り。
膝も痛い、足の裏も痛いで登山ってドMの極みだと思うんです。
痛くなるのが決定的なのに登ってしまう。
写真を撮る余裕もなく、樹林帯へ。
これはこれで、アートである。
登りの半分くらいの時間で下山完了。
おつかれさまでした!
濁河の登山口には温泉街が広がっていますが、そこでは入らずに、ひめしゃがの湯へ。
ひめしゃがへ向かう過酷な道からは御嶽山から流れ出た溶岩流が見れます。
これは日本一の長さの溶岩流。
ひめしゃがの湯は御嶽山の恵み。
1日中御嶽山を感じれた登山になりました。
次の登山は来年ですかね。
来年は早い段階から登山していきたいと思います~!