勝手に岐阜県観光大使

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能登半島地震支援の様子を伝えます②

左目の視力が落ちていた、大使です。

 

 

昨日は能登半島炊き出し支援の前編をお伝え。

一か月が経った輪島市門前町はまだまだ大きな支援の手が入っていない感じでした。

そんな中でも住民の方はこの生活に慣れてしまう。

慣れようとして慣れるのではなく、慣れなくちゃいけないから慣れてしまう。

意図してないのである。

ここはお間違えなく。

でも慣れていないものの一つとしては、


温かい料理を食べる事。

出来たてのご飯を食べる事。

 

2019年、台風19号の時に知り合うことができたチーム代表のももさん。

大量のやきそばを作る姿は支援者であり、料理人。

奥に映っているのはももさんの息子、仁。

この子「今の子!」って感じでめっちゃ面白い。

仁「学校サボってきました!」

も「いやいや、先生から許可取ったよ」

なかなか理解のある学校ですよね。

先生が「貴重な経験なので」って感じで送り出してくれたみたいよ。

学校に行って座学をするよりも確実に経験になりますね。

私ですらいまだに災害支援に行く理由として「経験ができる」から行くのである。

 

炊き出しを開始するとたくさんの方々が目を光らせてきてくれる。

出来たての焼きそば、揚げたての唐揚げ、アツアツの味噌汁と煮物。

 

「え、温かい味噌汁が飲めるの?」

「アツアツの煮物なんて正月ぶりだ」

そう、地震のあったまさにその日。

焼きそばに唐揚げを乗せて提供していたけど、それに気が付かなかった人は

「え?唐揚げはもらえないの...?」

「ほら母ちゃんよく見て、揚げたてのっとるよ!」

そう言うと感謝の言葉を仰って持ち帰られた。

「こんなにまともな炊き出しは初めて食べた」

我々としては今までに来た炊き出し組は何を提供していたんだ。という気持ちに。

 

目の前で出来上がるアツアツの料理って、目が喜び、心と体が喜ぶ。

喜んでくれる姿が見れるとこちらももちろん嬉しくなる。

 

災害支援に来ると、北海道や沖縄以外の都府県はだいたい見ますね。

能登半島は全国に支えられてます。

 

炊き出しって本当に素晴らしい支援です。

私は仕込みもしてなければ、調理もしていないのでただのペーペーですが、皆さんへお渡しする時に一番近くでありがとうを聴ける。

それだけで心が震えるのです。

ただただ嬉しい。

明るく"馴々しく"料理をお渡しするのです。

まぁこの空気読みはベテランしかできません。(やなやつ)

 

炊き出し表には空欄が多い。

もちろんすべてを埋められればいいのですが、それは実質不可能なので一回の訪問でどれだけの人の手に届いて、どれだけの人を笑顔にできるかを意識しないと。

 

フラフラ散歩していると、

 

あれ?

見慣れた四文字だね。

 

議員の川上哲也さんが率いる災害ボランティア団体が設置したお風呂に出会えました。

二つしか設置していないうちの一つに出会えたので、これは運命ですね。

ちなみに気になる内部は、

 

こんな感じ。

まだお湯張り前だったけれど、温かいお湯に浸かれるってやっぱり最高よね。

お湯のありがたさ、お水のありがたさ。

話ズレるけど、銭湯に入りに行ってサウナ入って水風呂がない!なんて言ってはダメです。贅沢です。

水風呂がなければ自分で工夫すればいいのです。

それが嫌ならもう来ないほうが良いかなって思う。

 

一通り本日の炊き出し支援は終了。

諸岡公民館ありがとう。

一番元気なおばちゃん、また会いたいな。(また簡単に会えそう)

 

設備がある程度整っている公民館にいると震度7が襲った場所だという事を一瞬忘れる。

だけど一旦外に出ると確かに震度7の揺れが襲った町があった。

 

門前町から穴水町へ移動。

 

輪島市内の道はまともに走ることはほぼできない。

アスファルトってこんなにもろいんだな。

そう思わざるを得ない光景が広がる。

マンホールも飛び出ており、本当に危ない道なのです。

 

穴水に比べると...

っていう感じですが、災害に大きいも小さいもない。

この人たちはみんなと同じく悲しいのです。

 

町の景色は変わったが、変わってないのは、

 

立山連峰の美しさ。

冬に立山が見られるなんて。

本当に幸運でした。

 

この美しさは変わらない。

 

今日の記事はここで終了。

明日は「一流温泉地」の和倉温泉へ。

心が締め付けられる光景が広がってました。