勝手に岐阜県観光大使

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三回目の能登半島地震支援へ行ってきました③

珠洲市は果てしなく遠い、大使です。

 

 

災害支援ネタはこれで3日連続。

連日かなりショッキングな写真をお届けしております。

ごめんなさいね。

私は伝えることに重きを置いているので見るのが辛い方は戻るボタンを押してください。

今回もショッキングな写真が続きますので。

 

富山市に宿泊。

当日の朝は4時半起き。

 

遠く珠洲市を目指します。

 

穴水から珠洲へ向かう「のと里山街道」はボロボロ。

よく片道生きてましたね。

上下線で完全復旧するのはどれくらい後なのか...

ガタガタの道をひたすら東へ。

遠い。遠すぎる。笑

 

フラフラになって珠洲市街到着。

が...

 

早速障害物が。

マンホールは浮き上がっているのが当たり前。

これに慣れます。

 

まぁ電信棒はまっすぐ立ってないですね。

これも当たり前のこと。

 

そうそう、人生初の珠洲市。

まさか災害支援で来るとは思ってもいませんでした。

せっかく縁があって来れたのでとりあえず観光も忘れずに。

車を停めてその場に向かうのですが、

 

ここに舟か。

予想するのは容易です。

津波が来たってことです。

 

見附島

であります。

 

今回の大きな揺れで崩れてだいぶ痩せ細ってしまったらしい。

このまま長いスパンで考えて大きな地震が続くと、いつかは見れなくなる景色かもしれませんね。

目を隣に移すと、

 

乗り上げた舟。

この辺もまだまだ手つかず。

そりゃそうだよね。

だって日常が戻ってきてないんだから。

 

さて、炊き出しの場所へ行きましょうか。

 

ってこの道行けんかった。

マンホールは出てるし、家は道路へ体を預けている。

 

この地域も赤紙がもれなく貼られている。

輪島と車を使うと約60㎞離れた場所なんだけれど、家の損傷具合は変わらない。

この地震の規模を目の当たりにしました。

 

炊き出しをする宝立小中学校へ。

 

やってるやってるぅ。

いつもの長野組です。

今日も頑張ろうね~

とりあえず炊き出しの様子は後日。

 

炊き出しが終わって、散策。

珠洲市のリアルをお伝えしましょう。

 

話によればだいぶ片付いた方。

らしい。

そうだよね、道は車が通れるし、離合できる。

 

だけど家々でまともなとこはない。

あー、こっち側にこうやって倒れたんだな。って分かる。

 

郵便局は正月から時間は止まったまんま。

というか、能登半島の多くの場所で時間が止まっている。

この先へ歩みを進める。

 

倒壊しているのがもはや当然の様な...

感覚はおかしくなります。

輪島の門前と同じ場所なんじゃないかって思いました。

でもここは60㎞離れている。

それでも同じような倒壊具合です。

被害に大きいも小さいもないが、こちらの方がやはり酷い気はする。

 

潰れてしまった写真館を横目に歩を進める。

 

瓦礫を”寄せた”感じはある。

そう、寄せるだけ。

その先は...まだまだ時間がかかります。

もう果てしなく時間がかかりそうだな...

 

信じられないが、重機や災害支援人員が全く入っていない。

散策をしている間に誰も見なかった。

一か月半が経っている状況で異常すぎる。

やはりインフラを整えないと厳しいのか。

まだまだこの辺は電気もガスも水も来ていない。

 

歩いていくと海が見える場所へ出る。

 

川の欄干に漂着物。

ああ、ここにも津波か。

割と高い場所まで水が来たんですね。

 

報道ではそこまで水は来ていない...

みたいな感じだったけど、普通の波の4mと津波の4mってパワーは天と地の差がありますからね。

めちゃくちゃ分かりやすく言うと、少年野球とメジャーリーグくらいの違いです。

 

津波があたった町は、

 

壊滅状態だった。

支援の手も入っていない。

目に入ってきた光景が悲しすぎてさ、ここでしばらく座り込んじゃった。

立ち上がれなかった。

涙はでなかった。

いや~、出なかったな。

 

マンホールってここまで深く地下に埋まってたんだ。

って思えた。

2mくらいマンホールが隆起してます。

信じられん。

 

みなさん、記事を見ていて大丈夫でしょうか。

苦しくなってないでしょうか。

本当に無理しないでくださいね。

ただ、これがリアルです。

能登半島地震のリアルです。

もうすぐ終わります。

 

車の傾き、海の方向から考えると、津波で押された車。

写真が傾いているのではなく、建物が傾いています。

 

これが現実なんです。

見ていただきありがとうございます。

 

潰れそうな本屋に飾ってあった昔の見附島。

 

だいぶ変わっちゃいました。

この場所に住んでこれを見ながら生きていくのは少し切ないな。

自然災害は本当に恐ろしい。

 

帰り道にはふくちゃんにあった。

柴犬もこの地震で何を感じたのか。

怖かったよね。

生きててありがとう。

動物はこういう時、本当に癒しをくれる。

 

さて、そろそろ230㎞の道のりを帰りますか。

 

駐車場へ行くと大きな虹が架かってました。

思わず声が漏れます。

「おおおおお」

近くを通った自衛隊員も声を漏らします。

涙が出そうでしたね。

必ず、時間はかかるけど、必ず復興します。

 

明日は炊き出しの様子を。

今週のお題「大移動」