黄砂と花粉って地上最強で厄介ですよね、大使です。
このブログを見てくれている皆様はもちろん水路が好きだと思います。
ここ飛騨高山も水路が発達している地域。
水路とは、
「人工的に造られた水を流すための構造物」
とあります。
水路の種類も、
・用水路
・放水路
・溝渠(暗渠、開渠など)
あります。
水は一度下まで落ちてしまうと上にあげるのは容易ではありません。
傾斜の緩い水路を作り、本流では水を届けられない場所まで水を届けたり、洪水を防ぐために普段は水があまり流れていないバイパスへ水を逃すなど、役割は様々。
飛騨高山の町並みを歩くと目につくのは、道路の両側の水路。
ここ、飛騨高山にはたくさんの水路が流れています。
あ、ちなみに”側溝”じゃないですからね。
側溝は雨水などを”排水”するための存在です。
この地域では側溝ではございません。
この”水路”には名前が付いています。
「さんまち用水(三町用水)」
といい、享保8年(1723年)には使用されていたみたいです。
この時期、多くの学生がこの場所を訪れますが、よく耳にする言葉が、
「流れてる水が透明」
「水が綺麗」
などなど。
普段から目にしているため何にも気に留めてはおりませんでしたが、まぁ、「水の色」ですよね笑
もちろん山間部なので都市部よりも水は綺麗ですが、理由はそれだけではないはず。
この地区の人定期的に水路の掃除をしています。
水路は生活の一部。
ましてや観光客がバンバン通過する場所にある生活の一部。
綺麗にしておかないと「恥ずかしい」という気持ちもあると同時に、掃除することですら生活の一部なんでしょうね。
ちなみに郡上八幡も水路を掃除する文化がしっかりと根付いています。
さんまち用水の用途は様々。
一番重要な役割は、
・初期消火
であります。
昔から家事の多かった町。
少しの火は何百軒も焼き尽くすパワーを持っています。
火が小さな状況で”まずは消火”が重要なんです。
その他にも役割はあり、
・雪を落とす
・野菜を洗う
・打ち水
などなど...
各家庭にもよりますが、使い方は色々あると思いますね。
水路の水は川から取水し、生活用水として古い町並みまで水が流れますので、そもそも綺麗なわけです。
水が綺麗な水路に人はごみを捨てません。
中には捨ててしまう人、ごみが水路に落ちてしまった人、自分で責任持って処分してください。
良い循環になり、皆さんの協力もあり、水路の水が綺麗さを保っているのです。
そしてその水は川へ戻されます。
水の量によっては水路の主流を早めに離脱。
早々に川に戻されてしまう水も。
そうだ、中には、雨も降ってないのになぜ水路に水が流れているか...疑問に思う人もいると思いますね。
よ~く考えれば「雨水を流すだけ」の目的ではないことが分かりますが、旅行中そんなことに目を向けたり考えたりしないですよね笑
でもそういうことに目を向けることができれば、あなたの旅行が知識に変わると思いますよ。
この様に飛騨高山は「水路の町」であります。
町歩きの視点を「水路」に移してみると、先人の知恵を垣間見ることができます。
水路ツアーとかしてみたいですね。
取水場所からひたすら水路を辿る。
暗渠部分もどっちへ水が流れているか想像しながら町を歩く。
楽しそうですね笑
あ、もしかして、楽しそうと思っているのは僕だけかもしれませんが。
観光客の皆様、水路にはゴミやタバコの吸い殻を流さないでください。
生活の一部です。
「観光地」だけではない飛騨高山を一緒に楽しんでくださいね。