サンゴは動物らしい、大使です。
大阪市此花区、千鳥橋という駅の近くに寝床を取りました。
阪神なんば線という高山市民は一生乗らないような路線に乗って難波から千鳥橋へ。
近くに千鳥橋という橋があるのでそれが由来っぽいですよね。
この辺りは昔、四貫島という地名でした。
四貫島商店街という渋い商店街が駅前にはあります。
駅から目と鼻の先にある宿にチェックインをし、夜ご飯の時間。
特にお店を決めることなく、町をブラブラして決めることに。
この土地は面白いです。
濃いです。
一つ一つの景色が下町っぽくてすごく好き。
銭湯あるし、飲み屋あるし、喫茶店あるし、商店街あるし、電車もあるしって住める町です。
そんな町をフラフラして目に入ったお店へ行きます。
むむむ
この看板、昭和ですね~
なかなか入りにくいというイメージがある漢字三文字居酒屋。
しかし果敢に攻めるのが私であります。
肝心のお店はというと...
この先であります。
最初は興味本位でこの通り?に入ってみましたが、今見返すとすごいですね笑
この通りはまさに裏路地と呼ぶのに相応しい。
ここが
慕恋呂
であります。
カタカナだけで読むとボレロ感ゼロの外観。
慕恋呂と漢字だけになるとそれっぽさ満載。
怯えながらドアを開けます。
店内はカウンターのみ。
絵に描いたようなL字カウンターですが、向こう側はほぼ使ってない感じでした。
テレビではもちろんタイガース戦。
カウンターの上にはパセリが生えてます。
生ビールと瓶ビールがありますが、こういう店は瓶に限る。
色んな意味を含みます。
キリンかアサヒが選べますので迷わずキリン。
ママは大竹しのぶから元気を吸い取った感じ。
でものほほんとした雰囲気は大竹しのぶそのもの。
大阪弁も心地よい。
こういうお店のママが話す大阪弁ってせかせかしてなくていいですよね。
メニューはこれだけ。
シンプルな一品料理ばかり。
小料理屋さんという名に相応しいメニュー数です。
ズイキ炊という珍しい炊いた料理がありました。
家庭的でとても良い。
絶品!ってほどでなく、家庭的。
こちら剣先いか。
キャベツの色が新鮮ではありませんが、気にしません。
剣先いかが白すぎるだけです。
コリコリと良い食感。
唯一の刺身系が剣先いかって珍しいですね笑
と、ここでまさかのメニューが。
な~んかバターの良い香りがするなぁと思ったら。
まさかの剣先いかゲソのバター焼きがサービスで提供されます。
これで800円は最高ですね。
ビールが進みます。
もう一本...いっちゃいましょう!!!!!
ハムエッグも注文しちゃう。
えっと、ハム何枚使ってますか?笑
ハムエッグ最高!
これに米があれば優勝でしたが、米を使ったようなメニューはないので諦めます。
渋い店内でタイガース戦を見ながら素敵な時間。
ここの常連さんはものすごくマナーが良い。
試合を見ながら我々と野球のたわいもない会話をし、変に絡んでくることもない。
オアシスのようなお店じゃないか。
「慕恋呂って素敵な店名ですね」
ママにそう言うと、
「お、すごい。読めたんやね。」
「え、フリガナふってましたよ」
「え、ほんまぁ?」
(写真を見せる)
「わっ、ホンマや。全然知らんかったわ~」
うそでしょ笑
そして皆さん気になっているあのことも聞きます。(気になってますかね?)
「なんでこの立地にお店があるんですか?」
「ん~この辺は昔(25年ほど前)、すごくお店が多くてね。」
「ほうほう。」
「ここしかなかったのよ」
「そんなことないでしょ!笑」
「ホントホント。なんかここが空いててね。ほんでここにしたの。」
「そしたらなんやかんやここまでお店が続いてるわ」
すべてが心地良い。
我々にも常連さんのような感じで接してくれて。
誰かが常連さんと話を繋ぐことなく、自然に会話が繋がる。
やっぱ大阪の下町渋居酒屋ってこうなるんですよね。
また万博に行くことがあって千鳥橋に泊まる事になれば、ぜひまた行きたい。
野球やってる時期に行けたらなおのこと最高だね。
気になる方はぜひ行ってみてください~