水路も使わなければただの側溝、大使です。
水路好きって言うと変な人みたいに思われますが、んなこたねぇよ。
皆さまきっと当たり前すぎて目に入ってなかっただけさ。
水路に関しては、調べるとかしなくてもい。
ただ目の前にある水路を眺め、構造をじっくり考える。
流れは切れることなく、やがて川へ。
そして海へ。
そして水路のある場所には必ず人の生活があります。
中津川には、今では絶滅危惧種となった水路があります。
付知川右岸用水の円筒分水
であります。
これ、水路なんです。
まぁ正しくは利水施設なんですが、水路でいいのでは。と思っています笑
川→水路→円筒分水→水路→田・畑
という感じで中継施設でもあります。
フェンスから怪しい感じで撮影。
真ん中から水がドンドンドンドン湧き出てきます。
これは地中から自然に湧いているのではなく、サイフォンの原理と言う原理で水を吸い上げております。
吸い上げた水を均等に振り分けます。
この場所は台地の上。
今も昔も水を確保するのが難しいのです。
水を得れば、争いが起こるため誰も損しないよう「均等に」水を配る必要があったのです。
それを具現化したのがこの円筒分水。
ここ中津川の分水工は3方向へ水を流しております。
絶え間なく水が溢れ、それぞれの方向へ流れていく。
ものすごい勢いで水路へ流れていきます。
これは流されたら、命はなさそう...
僕の師匠も興味深そうに円筒分水をのぞき込みます。
覗き方のクセが強いな。
せぎ板をはめ込むスリッドが入っていて、好きな流量を調整できるみたいでした。
今ではそんなに使われてはなさそうですが。
”今こそ”と書いたのは、だんだんとなくなって使われなくなっているから。
というか、不要なので壊されている。
普通の水路と比べると修理費もかかるだろうしそれに関わる人件費も。
あとは、この方法でなくても今は水を導入する方法がたくさんあるから。
水路好きとしてはただただ寂しいのだ。
しかしよくもまぁこの方法を思いつきましたよね。
昔の人はやはりすごいのです。
尊敬という言葉だけでは軽い気がして。
当時の遺産をこうして見られるのも、手入れしてくれている方がいるからですね〜
皆さんを水路好きにしようというものではなく、こういう遺産もあるんですよという記事でした。
台地の上なのですが、この勢い。
ま~巻き込まれたら死ぬだろうなと思う勢い。笑
当時の人はここまでこの場所に水が来るとは思ってなかったでしょうね。
中津川へ行ったらぜひ見に行ってみた下さい〇
台地の上というのを実感してみて下さい。