勝手に岐阜県観光大使

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町歩きするときは暗渠を探せ。~暗渠俱楽部~

うなぎパイって何枚でも食べれる、大使です。

 

 

先日飲みに行った際になぜか分かんないけど「暗渠」の話になった。

なぜ?笑

私は残念ながら覚えていません。

 

基本的には覚えてないことの方が多い。

 

あんきょ

それは地下に埋めた水路のことであります。

 

正確には「埋められた」と言った方が正しいでしょうか。

 

 

私は暗渠が好きである。

好きなんだなぁ。

 

暗渠は日本の各地いや世界各地に存在しており、それを愛でるという人もいるんではないでしょうか。

 

地下に埋められたと書きましたが、元々は川だったとか水路だった場所。

人間の利便性・生活のためにその水路上に蓋をしたのです。

そうするとその上を歩いたり走ったり寝転んだりできるわけです。

 

その上に建造物を造ることはなかなかなく、住宅密集地区に不自然な隙間が生まれます。

それこそがまさに暗渠なのです。

 

「じゃあ暗渠が多い町ってあったりするの?」

 

良い質問!

その答えは、

 

「東京」

 

であります。

 

そんなバカな。あんな大都会にそんな不自然な隙間が生まれるわけがない。

 

そう思ったあなたはもうすでに暗渠の沼へと足を入れております。

おめでとう。

 

 

そもそも東京と言う地は水がとても豊富な土地。

よく水が湧いております。

 

もうこの時点でイメージとはかけ離れているのでは?

そんな東京には水に関係する地名がたくさんあります。

・お茶の水

・水道橋

・飯田橋

・四谷

・渋谷

・下北沢

・下高井戸

・荻窪

・鶯谷

などなどなどなど。

 

数えるのは大変。

見つけるのは簡単。

 

そんな場所に暗渠はたくさん存在します。

そこで地図からも、現地でも分かる暗渠レッスンしましょう。

①墨田区

 

曳舟周辺に違和感のある地図を見つけました。

丸で囲った部分には三本縦に道がありますが、真ん中が暗渠です。

 

ストリートビューで見てみると。

 

三本のうちの真ん中の道。

これを見て不自然と感じればあなたは無意識のうちに暗渠の沼に両足ツッコんでます。

 

両側の家々に注目。

暗渠側に玄関がありません。

背を向けてます。

これは元々水路で、玄関を作れなかったから。

時代の流れで蓋をされたけど、元は水路(開渠)だったんです。

 

②世田谷区

 

小田急線梅ヶ丘駅近く。

これはもう分かりやすすぎます。

地図には北沢川という名前が。

暗渠じゃないですやん。

いえいえ、ストリートビューにしてみると、

 

川なんてない。

北沢川”緑道”とあります。

川には蓋をされてその上は市民の憩いの場に。

こんな場所も暗渠なんです。

昔は川が流れてました。(開渠)

 

③目黒区

 

問題です。

わたしはどこが暗渠だと思ったでしょうか。

ぜひ想像してみてください。

細い道、不自然に曲がった道...

 

分かりましたか~?

それでは答え合わせ。

 

ここで~す。

正解してました?

ストリートビューを見ていくぅ!

 

左上くらいの道です。

不自然にクランクしている道。

これは水路か川が流れていた跡。

でも重さ制限の看板があるとことからみると、まだ下には水が流れている可能性が高いですね。

では東側に歩いて行ってみましょう。

 

道が急に細くなりました。

墨田区と似ていますね。

目黒の方が下町感はないですが笑

ここで注目するのは、狭い道幅、急に曲がる道、道と家の高低差。

これは間違いなく暗渠である。

 

さて南側へ行ってみましょう。

 

ここです。

丁字路にも見えますが、歩行者は直進できます。

もう車も通れないような細い道幅。

そして手前には車止め。

完全に暗渠である。

 

僕はこの一本だけかと思ってましたが、さすがは東京、まだ二本見つけました。

 

オレンジが先ほど写真で紹介した暗渠。

残りは青と緑。

緑は細すぎて写真がありません。

青い道を見ていこう。

 

大都会にうっそうと茂る木々。

これは湿気が多い証拠である。

そしてこの細道。

さらに手前には、

 

高い壁。

先ほどの高低差であります。

ここではそこに注目するのではなく、植物。

水のある場所は湿気があります。

湿度が高いため、苔むします。

これも暗渠である証拠です。

そして細道は左へカーブし、先ほどの写真オレンジの道へ繋がります。

 

 

どうです?

少し興味出ました?

これを町歩きの時に見つけるとテンション上がるのです。

誰かと町を歩いている時は「引かれる」ので声には出しませんが、心の中では暗渠を辿りたいという気持ちが湧きます。

 

なぜそこまで暗渠が好きなのか。

 

もともと水が流れていた水路です。(開渠)

今では蓋をされているけど、蓋をされる前は一体どんな姿の町だったんだろう。

とか、

暗渠そのもの。

もっともっと暗渠のサインってあって、このブログで紹介すると10,000文字くらいいっちゃうのでやめておきます。

そのサインを見つける。

あとは暗渠が残す遺産。

蓋をされた水路にも橋が架かっていた時代があります。

その橋の欄干がまだそのまま残っていたり、橋がないのに「○○橋」っていう地名が残っていたり...

 

 

ロマンじゃないですか!?

興味持ってきません?

ただただ道を歩くだけでいいのです。

そこでパッと暗渠に気が付くことができれば、心に余裕があるということ。

周りが見えているという事。

 

暗渠って意外と日常に潜んでいるもんです。

 

ぜひ皆さんの家の周りや旅先で暗渠見つけてみてください。

もちろん飛騨にも暗渠はあります。