そろそろ雲海を望める時期、大使です。
10月14日
石川県は珠洲市の災害ボランティアに参加してきました。
今回も富山の友人宿に宿泊。
次の日の朝4時に起床、石川県庁まで車を走らせました。(早すぎる...)
先週と違って朝焼けですね。
先週は雨混じりの曇りでした。
この日も馳知事には会えなさそうです。
行き先ごとのファイルの待機スタイルがカッコ良い。
今か今かと、バスの到着を待っている。
少しだけ待つと珠洲行きのボラバスが到着。乗り込みます。
この日のバスはシートにカバーが付いてます。
我々活動終わると汚くなりますからね笑
災害支援に使われるバスやトラック、軽トラや重機まで...
多くの”レンタル”によって成り立っております。
珠洲に向かう前に金沢駅前に寄り道して公共交通機関を利用して参加する人を拾います。
手を振ってくれるよね~
嬉しいんだけど、朝早すぎると寝てしまって気が付かないこともある...
ごめんなさい。
でもありがとうございます。
のと里山海道を北上していく。
いつ通ってもこの道は美しい。
砂浜を走れる千里浜なぎさドライブウェイを見ながらバスに揺られる。
さすがにこの時間からは走っている人は”少ない”。
釣りをしている人がたくさんいました。
かなり飛ばしますが、寝てたりするとあっという間に珠洲市のボラセンに到着。
見慣れた景色を運転せずに眺めるのが新鮮です。
ボラセンってどこに行っても「大歓迎!」って感じで嬉しい。
輪島ボラセンに入ってくるニーズは豪雨災害が多かったですが、
珠洲のボラセンはまだまだ地震のニーズが多い。
災害ゴミの搬出がメイン。
ですが、今回私は豪雨災害の活動です。
積極的に泥出しの活動を。
豪雨災害は時間との戦いです。
グループ分けされますが、私は積極的にリーダーをします。
別に行き慣れているからとかそんなんではなく、
「リーダー誰する~?」
「え~、自信ないわ~」
「そこまで責任持てない~」
みたいな時間が絶対あり、それがめんどくさいし時間がもったいない。
だったらサクッと手を挙げてやった方が気持ちが良い。
チームが編成されると現地へ向かうための車の運転手を決め、必要な道具を揃え、いざ現地へ。
活動場所へ向かう道はまだまだ正月の傷跡が残ります。
正直何のボランティアに行くのか分かりません。
家は全壊したまま放置され、傾いたままの家だってまだまだある。
だけども窓の半分くらいまで水がきた跡が残っており、水害”も”あったと気づかされる。
気の毒という言葉しか見つからないけど、我々は与えられた作業をできる範囲でするしかないのです。
活動場所に到着です。
これが現場ですが、要するに茶色い部分全部山から流れてきた土砂です。
この中に”池”があったそうですが、どこだか分かりますか?
ここです。
緑の手箕が見えますが、まさにそこが池です。
手箕の上にポコンと岩が見れますが、池の中にあった岩です。
圧倒的な量の土砂が池を埋めました。
約20cmほど。
ちなみに手箕が置いてある場所も池です。
この日は蒸し暑く、さらに晴天。
秋なのに暑いです~
温暖化だぜ!
リーダーは時間管理も任されます。(グループやボラセンのやり方にもよりますが)
この時期一回の活動は15分~30分の活動。
15分経った時点でみんなの様子を伺い、まだ行けそうなら最大30分まで活動。
もちろん休みたい人は積極的に休んでもらいます。
住宅の裏側には広い土地がありますが、左奥の森から大量の土砂が流れてきました。
ここへ向かう道もなく、人力でかき出すしかない。
午後からは援軍も加わり、みるみる土砂が出されていき気持ちが良い。
ここに水路があったんですが埋まってしまった。
もちろん重機が入ることできず。
ここもすべて手掘りで泥を出します。
お昼休憩時間にはご主人がアイスやジュースを差し入れしてくれました。
心遣いが嬉しいです。
アイスを食べてパワー回復!
昼休み後もドンドン進めていきます!
と言っても活動限界時間は14時45分。
時間がないけど人が多いので進む進む。
ほら、池に架かる橋が...
底に見えている黒い土は元々の砂利です。
泥と砂利の際を見極めて泥だけをすくうのが難しいです。
が、独特の音があるので聞き分けます。
土砂の通り道を写してますが、実に恐ろしい。
ご主人の話によると、「森のかなり奥まで明るく見えるようになった」そうです。
要は土砂崩れにより木が倒れてしまったということ。
となると木が流れてきてないことに気が付きます。
拡大してもらうと分かりますが、木が途中でひっかかって止まっているのが分かります。
もう一度大雨が降ってしまうとこれが一気に襲ってくる可能性があるという事。
早く奥の木も取り除かないとね。
建物の基礎に付いた泥の跡。
ここも20㎝くらい泥が溜まってましたがすべて取り除きました。
窓にも泥が飛んでました。
発災から時間が経つのに泥だらけの窓。
きっとここまで綺麗にする余裕がなかったのでしょう。
もちろん窓はピカピカに仕上げていただきました。
活動する側も気持ちが良い。
だけども無情にも時間は来てしまいます。
こういうとこもやっておきたかったな~
水路の確保は本当に大事なのよ。
予想よりも奥の水路の泥出しに時間を擁してしまい...
元のニーズは「池の泥を出してほしい」というのだったので池はもちろん綺麗に。
ここは次のグループに引き継ぎましょう。
これにて活動終了。
個性が爆発しまくってたチームだったな~
兵庫からは女子中学生と母ちゃんが。
母発信かと思ったらまさかの娘発信。
気になって友人を誘って行きたかったらしいけれど、やはり遠くて。
友人は来てくれなかったので母ちゃんを誘ったそうです。
日本捨てたもんじゃないな~
災害ボランティアに来ると毎回思います。
まだまだ日本にも素晴らしい想いを持った人がいるんだと。
通常時にカスみたいな人間が多いだけです。
災害ボランティアに来ると現実逃避もできて気持ち良いですよ。
能登は本当に美しい。
何でもない景色が、何でもなく美しい。
能登は何でもない日常が美しいのです。
ボラセンに戻ると何やら活気があります。
特産品の販売してましたね~
旅行と一緒で災害支援者はこういうのがあると財布のひもが緩みますからね。
こ、これは...
お腹が空いている我々にとっておにぎりというのは宝石のような輝きを放って見えます。
しかも能登の新米、大谷の揚げ浜塩のコンビ。
最高かよ!
5個買いました。
ペロリです。
本当は全部いってまいたかったけども、私は協調性のある人間だと自負してますので5個に留めます。(ホントに?)
誰のサインだろうね。
有名な人かな。
こういう看板があれば、
撮るのがこのチーム。笑
キャラが爆発しとるな~
良いチームでした。
バスに乗り込み金沢へ帰ります。
道中のこのおにぎりが最高に染みた...
もっちりした新米の優しさとキリッとしたアクセントを生み出す大谷の塩。
最高のシチュエーションで日本最高峰のおにぎりを。
本当に美味しかったです。バスの中で四つ食べました。
ちなみに翌日食べても美味しかった~
そして富山に戻り、活動後は泡泡黄金色の炭酸を飲まないとですね。
このために動いていると言っても過言ではないですが、困っている人の力になるのが本音でございます。
連休が取りにくいので次行くのはいつか分からないですが、また機会があれば必ず。
気が付いたらこの一年は能登のために動いていますね。
長い人生。
そんな一年があってもいいじゃないか。と心から思ってます。
皆さんも一緒に行きましょうね。
記事を読んでいただくと分かると思いますが、お金があっても泥はかけません。
重機を手配することはできるかもしれませんが、小さな池の泥を出すことは不可能です。
依頼主のニーズに応えれなければ行く意味はありません。
人だ人だ~
全ては人が解決する。